パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

グリーンランド 地球最後の2日間★★★

2023年01月17日 | アクション映画ーカ行

           

突如現れた彗星による世界崩壊までの48時間を、普通の一家の目線で描いたディザスタームービー。

あらすじ:突如現れた彗星の破片が隕石となり地球に衝突した。さらなる巨大隕石による世界崩壊まで残り48時間に迫る中、政府に選ばれた人々の避難が始まる。建築技師の能力を見込まれたジョン・ギャリティ、そして妻のアリソンと息子のネイサンも避難所を目指して輸送機に駆けつけた。しかし、ネイサンの持病により受け入れを拒否され、家族は離れ離れになってしまう。人々がパニックに陥り、無法地帯と化していく中、生き残る道を探すギャリティ一家が目にしたのは、非常事態下での人間の善と悪だった。「エンド・オブ・ホワイトハウス」シリーズのジェラルド・バトラー、「デッドプール」シリーズのモリーナ・バッカリン、「ドクター・スリープ」のロジャー・デイル・フロイドがギャリティ一家を演じる。監督は「エンド・オブ・ステイツ」でバトラーとタッグを組んだリック・ローマン・ウォー。

<感想>この作品は、自然災害や人災などに翻弄される人々の危機や、スリリングな活躍を描いたパニック映画である。コロナ禍の前なら架空の話だったことが、今では実際に起こっていることに似ていると感じた。ただ、本作品はサバイバル映画であることに変わりはない。少なくとも9割の人類が滅びるということは、現在のウィルスによる災害とは違うと思います。ですが、隕石衝突の衝撃とスリル感が、この状況の中でこの主人公のように行動できるのか?と。観客が映画から正しいインスピレーションを得てくれることを祈るばかりですね。

タイトル時点でお察しの通り、本作はド迫力の映像“体験”が楽しめるディザスター大作。主人公のジェラルド・バトラーが、政府から選ばれた男であり、家族を連れてグリーンランドにあるシェルターに向かうように指示される。選ばれた家族は、少数の人たちで、避難場所での仕事に携わる人たちのようだ。

車でグリーンランド行きの飛行場まで行く途中で、近所の人たちが子供だけでも一緒に連れて行って欲しいとバトラーに懇願するも、限られた人数しか入れないシェルター。ジェラルドだって、自分の父親を一緒に連れて行きたいのだ。

とにかく大勢の人間がそのシェルターに行きたいと願い、押し寄せる。何故に自分たちは選ばれなかったのかと、殴り合いや暴動が起きて、ジェラルド家族も、息子が糖尿病患者のため、始めはパスしたのに、後になって病気の人はダメだと言い始める。

「アルマゲドン」、「ディープ・インパクト」、「2012」、「デイ・アフター・トゥモロー」……タイトルを聞くだけで興奮がよみがえってこないだろうか?だがこの映画の特色は、それだけではない! 映像や物語等々で観客が期待するスペクタクル要素を、これでもかと盛り込んだエンタメ超大作ではあるのだが、これまでの映画とは少々異なる“新しさ”も持ち合わせている。

時を同じくして、彗星がフロリダ市街に衝突し、40万人もの市民が一瞬で消滅。テレビでその姿を目の当たりにした主人公家族は、シェルターに向かうように指示され、頭が追い付かないまま車に飛び乗るのだった……。平穏が一瞬で崩れ去り、緊急事態に陥る生々しい恐怖。巨大隕石の衝突が迫る世界で、特殊スキルを持たない“普通の家族”は何ができるのか……。久々に来た怒涛のアトラクションムービーであります。

劇中では、危機に瀕した際にそれぞれの本性が暴発してしまい、モラルを失った暴徒たちや、利己的な人間たちが登場する反面、苦境の中でも助け合うヒューマニティー溢れる人々の描写は、人間の本質を現しているようで救われる。

善にも悪にも変貌を遂げる人間の“怖さ”もじっくりと描かれている。この映画は、私たちが生きる世界と地続きの感覚で作られていました。

(WOWOWにて鑑賞)

2023年劇場公開、鑑賞作品・・・3  アクション・アドベンチャーランキング

 


この記事についてブログを書く
« ミナリ★★★ | トップ | ブラックアダム★★★★ »

アクション映画ーカ行」カテゴリの最新記事