バッグ・雑貨ショップに汎用性がある什器

今回は、バッグショップなどよく見られる壁面什器のご紹介です。形状に変化が絶えないバッグ類は、壁面で陳列するのは難しいと聞きます。

というのも、ボックス什器だと商品の一面しか見えません。そして、バッグというボリュームある商品ですからこれらをボックス什器で陳列すると、かなり重いムードになり、店内全体のムードもあまり良い空間とは言えません。

ですから、今回のようなシャープな什器がお似合いなのです。これだとボックス什器と違って商品が良く見渡せ、店内もすこし軽い感じになり、すっきり感が漂うでしょう。

素材は、スチール丸パイプで構成しています。まずは、以下の図面をチェックしてみてください。

■サイズ■仕様
W1232×D516×H2700
図面参照
支柱:32φスリット丸パイプ鉄地グレー ダボ仕様
可動棚:木工下地指定染色仕上げ+t=8クリアガラス落し込み
ハンガーバー
■備考
難易度:中級編/★★☆

作図解説

一見、昭和タイプの什器に見えるのは私だけでしょうかね。この業界に入って最初はこのような感じの什器を描いていたことを思い出します。

しかし、最近のバッグ類を扱っている店舗では、このような俗に言うパイプ什器はまだまだ現役です。なにしろ商品がよく見えることが一番です。

だからといって、安っぽくは見えないはずです。グレー色の基本フレームにクリアガラスの落し込みを施した木枠の棚板。けっこう上品さも感じます。

こう言っていると、作図も意外と簡単なのでは?って思いがちですが、什器の固定方法はかなり厄介な仕事でしたね。補強方法が厄介でしたね。

特に、以下の断面詳細図と部分詳細図を見ているとその厄介さを感じて貰えそうです。まぁ、ここまで描いておけばクライアントはニッコリでしたが…………。

作図ポイント

ズバリ!上の断面詳細図と部分詳細図です!

ただ、今見ていると、壁面からの補強用金物がに箇所ですが、その中間点にも取り付けていた方が良かった気がします。竣工後、商品を置いていけば自重で落ち着くとは思いたいですが、ここはやっぱり慎重に考えるべきでしたね。

いずれにせよ、オープン後は問題は無かったと聞きます。このような、一見不安定な什器はやはりその後は気になるモノです。

以下の納め図をしっかり覚えておいて欲しいと感じます。この手の什器の納めは、大概がこのパターンです。後は、床をどう固定するかです。これについては施設側でも厳しくチェックしますから。

今回の事例は、アンカーボルト止めは却下でした。ですから、インロー式の固定金物+カールプラグビス止めとしました。もう一度、上の作図で確認しておいてください!

まとめ

この壁面什器形式は、昔からありました。きっと皆さんも見覚えがあるでしょう。私なんか3年もこの什器と付き合ってましたから、忘れもしません。

最近ではこのタイプはほとんど使われ見なくなりました。しかし、雑貨ショップや今回のようなカジュアルタイプのバッグショップでは、人気があります。

私も、この什器の納めずはかなり久しぶりでした。これからもきっと私の前に出没するかもしれませんが、今回の事例を、真似って描くつもりです。皆さんもどうぞ真似ってください!

以下の図面は、この什器の備品郡です。これもよくあるパターンです。

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