令和3年6月定例議会一般質問(子どもの教育) | 清須市議会議員 高橋てつおオフィシャルブログ Powered by A,meba

令和3年6月定例議会一般質問(子どもの教育)

2021年6月議会一般質問 (教育)

 

Ⅰ、「コロナ禍の子ども達が未来に向かって健全に成長するために、何ができるのか」

 

髙橋)世界がコロナに翻弄され一年ちょっと、ワクチン接種が期待されるところでありますが、収束の目途は立っていません。

この状況がいつまで続くのかわからない中、行政は住民には行動制限という我慢をお願いしているところです。こと一人の大人として、大変憂慮しているのが、児童、生徒、学生など学びの過程にある子ども達の成長です。この成長の時期の貴重な時間を、コロナ禍のさまざまな制約を強いざるを得ず、学校の休業に始まり、部活動の制限、課外活動の中止、日帰り修学旅行、運動会などさまざまな学校行事の中止、時短し形だけの入学式、卒業式。この状況下でいつもどおりのことをできないことが、どんな影響を与えるのか。節目、季節感、友人達との濃密な関わり、青春、熱狂、目標、学校生活の中で多くの経験が失われることに子ども達に空虚な時間を過ごさせていないか。運動不足やメンタル面も心配です。こんなことは言いたくは無いですがコロナ時代の子ども達は可哀想。もちろん先生方もどんなことならできるのかという検討はされ、さまざまな工夫をしている。できることをやっているということなのかもしれない。しかし、時間は取り戻せない。いかに子どもの成長のために貴重な時間を有意義に過ごさせることができるのか、この欠落している時間・空間を何か違った形で穴埋めできることはないのか。コロナ禍で不自由を強いられる子ども達の健全な成長を促すためにすべきことは何なのかという観点でお尋ねします。

 

さまざまな行事や教育活動が中止や縮小を与儀なくされている中、そしてこの先の収束も不明確の中、今、児童生徒達にこの穴埋めをするためにどのような視点が大切なのか。どのようなことを学校はするべきなのか。どのような対応をしていくのか。どのようなことを家庭はするべきなのか。教育委員会のお考えを伺います。

 

当局答弁)昨年度、コロナ禍のため、予定していた修学旅行や野外学習等の行事は、子どもたちの思い出づくりを大切に考え、感染症対策を十分に行ったうえ、子ども達の安全を第一に配慮しながら、延期や縮小をする等して、可能な限り学校行事を実施いたしました。

 

教育委員会としましては、学校行事は、協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的・実践的な態度を育てることができる重要な教育活動であるため、子どもの生命と健康を最優先に考えながら、極力、中止等することなく、十分な感染防止対策を適切に行ったうえで、工夫して行事を行うことを方針としています。

 

また学校の考えとしましては、学校行事は、子ども達にとって学校生活に潤いや秩序と変化を与えてくれる楽しい教育活動であると同時に、教育の視点から見ると、行事を行うことそのものが最終目標ではなく、行事を通して子ども達の人間形成をすることが目標であり、その過程が重要であると考えています。それを基本に、目標設定や目指す子ども達の姿を変更しないためにも、様々な制限のあるなか、どのように行っていくかを子ども達と一緒に考え、工夫しながらできることを行っていきたいと考えています。

 

各家庭におきましては、コロナ禍の状況で、制限のある学校生活を送っている子ども達を見守るとともに、「子どもの健やかな成長とは何か」を子どもと向き合い一緒に考える機会と捉えてもらえたらと思っています。

 

 

 

髙橋再質問)今教育委員会の方針や学校の考え方ということで答弁を頂きましたが、昨年は具体的にそれにのっとりどう工夫し実施されたのか?

 それを踏まえ今年はどうしていかれるのか?お尋ねします。

 

当局答弁)今のコロナ禍のような大きい災害の状況であるからこそ、方向性を見失わないように方針に則ることが必要だと考えます。まずは国や県のガイドラインに沿って実施していきたい。

 

昨年の具体例としましては、部活動の夏の大会が中止になったため、市内の学校だけで練習試合をおこなった、卒業生を送る会では、全校の生徒が集うことができないため、卒業生へのメッセージを録画したものや、思い出に写真を動画編集したものを見せたり、ホームページにメッセージを掲載したりしたことなどです。

 

髙橋要望)いろいろ工夫して代替案で行って頂いている例はわかった、子ども達のための努力をされていることも理解する、それでもやむなく中止ということもある、それが2年続くと大切な何かが失われしまう気がする。ある学校では昨年伝統的なマラソン大会が中止となった。昨年に引き続き今年も緊急事態宣言下 プールも中止だと聞いている。

2年続けて無くなれば子ども達の大きな目標が無くなる、水泳ができない子が増える。それでいいのか?という疑問がある。市内には温水プールもある、何らか埋め合わせできることを真剣に考えて頂きたい。

 

例えば運動会、極端なことを言えば無観客でもフルパッケージで子どもの記憶に残る行事にできないのか? ビデオ ライブ中継?など検討してもいいのではないか?

 

修学旅行 学校内の閉鎖的空間で一泊できませんか? 朝日遺跡ミュージアムの公園貸し切って一泊できませんか?水とぴあでキャンプできませんか?? 形式的だけではない卒業式できませんか。感染対策を工夫しながら子ども達に忘れられない思い出を提供することができませんか?

 

学校も当然様々な検討はされていることと存じますが、こんな長期的にコロナで不自由な状況が続く中、昨日より明日は一歩前進した工夫を切に望みます。

そして子供たちの笑顔を取り戻すために是非清須市及び教育委員会が音頭をとって学校に対技術的にも財政的にも支援して頂く事を要望します。

 

では最後に教育長から清須の子ども達へコロナ禍を乗り越え健全に成長するためのメッセージを頂きたいと思います。

 

斎藤教育長)今 髙橋議員の熱い思いをお聞きしました。私たちやはり考えなければいけないのは、大事なことは 子どもの命を守ることではないか、そして子どもの心を守ることではないのか、この両方を両立させていかなければならないのではいのかということ。そして人生の経験の中で今は基礎をつくる大切な時期であるということを、多くの子ども達に経験をさせたいという気持ちがあります。感染防止に知恵を絞りながら一歩でも前進していきたいと思います。そしてこれから先10年職業が半分になると言われております。これからの現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代に渡り豊かな生活を確保できるように身近なところから取り組むことができる、問題解決ができる、そんな価値観をもった、行動力をもった子ども達をつくっていくことが教育委員会の狙いでもありますので、今後そういう形で頑張りたいと思います。

 

髙橋)是非ただいまご披露頂いた素晴らしい理念を子どもたちに伝えて頂き、具現化できるようご尽力をお願いします。