本日のテーマ

なぜ嘘をついてはいけないか】

 

 

「あなたは嘘をついたことがありますか?」

 

この問いに対して、すべてと言っていいほどの人が「ハイ」と答えるでしょう。

ついたその嘘は、いけないと思いながらもついてしまっていたのではないでしょうか……。

 

 

親や大人たちは、

「子どもに嘘をついてはいけない」

と教えます。

確かに嘘をつくことはよくありません。

しかし、子どもからこんなことを聞かれたらどうしますか?

 

「じゃあ、お父さんやお母さんは嘘をついたことないの?」

 

きっとアタフタしてしまうことでしょう。

それは誰もが嘘をつきながら生きてきたからです。

 

「嘘はいけない」というのは、嘘を平気でつかないための戒めなのかもしれません。

 

わたしの人生を振り返ると、

 人にバレなければいい…

 悪い嘘でなければいい…

 少しの嘘ならいい…

そんな安易な考えからの嘘をついていたように思います。

こんな自分に気づいた時、嘘について考えるようになりました。

自分の中で嘘についてしっかり考え、決め事をしなければならないと……。

 

その時にわたしが学んだことをご紹介しましょう。

嘘についてこんなことを考えてみることにしました。

 嘘はなぜいけないか?…

 ついてよい嘘とは?…

 ついてはいけない嘘とは?…

 

嘘をつくことは自分のためにならないという戒めの言葉があります。

アイルランドの劇作家バーナード・ショウ(1856~1950)の言葉です。

 

「嘘つきの受ける罰は、人が信じてくれないということだけのことではなく、ほかの誰をも信じられなくなる、ということである」

 

「労働者の中に、監督する人がいないと怠けて真剣に働かず、監視されていると一所懸命に働いているふりをする人物がいたとする。たまたまその人が、監督する立場になったらどうだろうか。多分、部下たちは自分がいないと怠けているだろうと憶測して不安になるのではあるまいか。なにかを評価、判断するとき、誰でも自分自身の経験を基本的な物差しにする。自分もこうだから、あの人もこうにちがいないと信じようとする」

(『座右の銘』本の泉社より)

 

 

自分が嘘をつく人は、人も嘘をつくと思い込む傾向があるのということです。

浮気も、自分がしている人に限り、パートナーが浮気をしているのではないかと疑うのかもしれません。

 

 

嘘というのは、

「自分自身の心と生き方を狭く小さくしてしまう力を持っている」

ようです。

自分づくりのためには嘘はマイナスな要素になることが理解できます。

 

 

人間は、ささいな嘘を含め、嘘をつかずに生きることは難しいようです。

嘘をつくことにより、そのしっぺ返しが自分にどのように返って来るかをしっかり考え、嘘をつかない生き方をしたいものです。

 

一度、嘘についてじっくり考えておきたいです。

自分の嘘に対する定義を。

 許されない嘘…

 ゆるされる嘘… 

 ついてはいけない嘘…

 ついてよい嘘…