本日のテーマ

【目的の偉大な力

~目的がある人ない人の差~】

 

 

わたしの知り合いで、高校を卒業してある工場に就職した5人の若者たちがいました。

2年後に、一人のAさんは誰もが認めるリーダーとなり、仕事を任されるようになりました。

Aさんは、他の4人の同期生とはどこか違うところがありました。

誰よりも学ぶ姿勢や積極的に仕事に取り組む姿勢があったのです。

なぜそれだけ積極的になれたのか?

わたしには思い当たることがありしました。

入社したての頃に、5人こう聞きました。

「夢を持っていますか?」

4人の若者は、

 分かりません…

 まだありません…

 これから考えます…

 仕事が早くできるようになりたいです…

と答えました。

しかし、Aさんはハッキリと、

「社長になります!」

と言い切ったのです。

 

数年後、この目的が差をつけることになりました。

目的を持って仕事をすることの強さです。

「自分は何のためにこの仕事をしているのか?」

この問いの答えを持っているかいないかで、仕事をやる想いから、やる気、やりがいがまったく違ってきます。

だからわたしは目的を持つことの大切さを述べてきました。

 

仕事でも、人生でもこの目的を持っているかいないかで大きな差が出てくるのです。

本日は、このことがよく分かる2つお話をご紹介しましょう。

 

<レンガ職人の話>

ある旅人が難しい顔をしてレンガを積んでいた男と出会いました。

旅人は足を止めその男に聞きました。

「ココで何をしているのですか?」

「レンガ積みさ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。食べるために仕方なくやっているんだ…」

旅人はその男と別れ、しばらく歩くと一所懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。

旅人は聞きました。

「ココで何をしているのですか?」

「これが俺の仕事で、ここで大きな壁を作っているんだ」

旅人は労わりのことばをかけました。

「大変ですね」

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだから…」

旅人は次に活き活きと楽しそうにレンガを積んでいる男に出会いました。

「ココで何をしているのですか?」

「歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだ、素晴らしいじゃないか!」

 

 

<ある鉄道会社の社長の話し>

これは、アメリカのお話です。
ある鉄道会社の社長が、線路の修理現場を視察しました。
すると、ひとりの作業員が親しげに話しかけてきました。
「久しぶりだね! 君もずいぶん出世したものだね。君が社長になったと聞いたときには、本当に驚いたよ」
見ると、その作業員は約10年前に、社長と一緒に作業員として働いていた友人でした。
そして、その友人は言いました。
「10年前は一緒に、50ドルの日給をもらうために働いていたのにね。君も変わったね」

社長は答えました。

「……そうだったのか。君は50ドルをもらうために働いていたのか。私は、10年前も今も、この鉄道会社のために、そして、世の中の人に快適な旅をしてもらうために働いているんだ」

 

 

目的を持つことは、大きな力を備えることになることが分かります。

では、なぜ目的には大きな力があるのでしょう?

 

わたしの経験では、このような力が与えられました。

①  迷うことがなくなる

②  やりがいが生まれる

③  積極的になれる

④  目的を果たすための努力が自然にできる

⑤  無駄なことが分かるようになる(目的に沿わないことが分かる)

⑥  成長が早くできる

 

効力は敵面に現れることでしょう。

だから、わたしは目的をしっかり持ちながら生きてきました。

今では、“目的を持つことの偉大な力”の信者になっているほどです。