↑我が家で愛用中の、このベビー用シャンプー
ヒマラヤ(Himalaya herbals)のもので
インドから個人輸入しています。
ある日、空になったボトルを手に、家族から
「そういえば、どうしてこのシャンプーを使ってるの?」と訊ねられたので、その訳を語らせてください。
インドでヨガ留学をしていた時に、デリーとタージマハルの間をバスで移動しました。
その片道5時間の中でお手洗い&飲み物休憩に立ち寄った、名もなき小さな町で、物売り&物乞いをしている小さな子供たちがいました。
一体何を買って欲しいのか、バクシーシ(寄付)が欲しいのか、商品を片手にお手洗いまで着いてきた6歳くらいの男の子。
お金を渡してバイバイするのは簡単だけど
それに慣れると、人から施しを受けて生きていくのが当たり前になってしまう。
「魚を与えるより、魚の捕り方を教えよ」がモットーだった私は
当時持ち歩いていたパチカ(別名アサラト)という楽器を男の子に手渡し
「ストリートミュージシャンになってみる?」とミニレッスンをする事にしました。
物売り&物乞いをしていた時は暗く沈んだ目をしていた男の子の顔がぱっと輝き「やってみる!」とパチカでリズムを刻み始めました。
病気のお母さんと小さな妹がいること
妹を学校に行かせたいから物売りをしていること
自分は学校に行っていないということ
「家」と言う言葉が出てこないので、もしかして、ストリートチルドレンなのかも知れない。
彼にパチカを託して
数年後にまた会おうねと約束して
その町を後にしました。
私のことを「シスター(お姉ちゃん)」と呼んでくれた男の子の事を思い出し続けるために、私はインドのシャンプーを使おうと思います。
メモに自分の名前とメールアドレスを殴り書きしてストリートチルドレン達に渡した連絡先
いつかPCを使えるようになって
文字を打ち込めるようになったら
私のこのフルネームが連絡手段の全て
現地に残って活動しなかった私ができる事は
「シスターは日本で何をしてるの?」と聞かれた時に
天使のゆりかごでの活動を「女性が絶望しない世界の実現と、母子生存率を上げる仕事だよ」と答えたい。
あの時、すぐに学校と雇用を作れなくてごめんね。
きっと今頃はティーンエイジャーになってるね
大好きだよ
貴方達に再会したいから
どんな手段でも生き残って。