函館バス「高速はこだて号」T3626号車(三菱エアロクイーン)【2022年冬】

夜行バス,昼行高速バス,高速バス乗車記

2022年新年一発目の「乗りバス」は、札幌~函館間都市間バス「高速はこだて号」で行く札幌~函館間1泊2日の旅となりました。

北海道最大都市札幌と道南の函館市を結ぶ都市間バス「高速はこだて号」については、これまで何度かご紹介していますので、ご存知の方も多いかと思います。

元々、札幌~函館間には、北都交通(本社:札幌市)が都市間バス「オーロラ号」を運行しており、後に北海道中央バス(本社:小樽市)と道南バス(本社:室蘭市)が1993年に都市間バス「オーシャンドリーム」を開設するのですが、これら2路線が統合し2003(平成15)年から運行が始まったのが「高速はこだて号」です。
統合前の路線を含めると、老舗路線の部類に入ります。

北海道中央バス「高速はこだて号」 5404
北海道中央バス「高速はこだて号」

北都交通「高速はこだて号」 4757
北都交通「高速はこだて号」

道南バス「高速はこだて号」 ・353
道南バス「高速はこだて号」

函館バス「高速はこだて号」 T3627
函館バス「高速はこだて号」

この2年来のコロナ禍の影響で、「高速はこだて号」も運休・減便と少なからずの影響を受けました。
それでも、2021年度の年末年始繁忙期は、期間限定ながらも夜行便が復活。
新型コロナウイルスのオミクロン株大流行の懸念はありますが、現在は1日7往復体制での運行と、通常期に近い運行体制に戻りつつあります。

そこで、今回と次回の2回に分けて、北海道内都市間バスの現状を改めて知っていただく意味も込めて、札幌~函館間都市間バス「高速はこだて号」で行く札幌~函館間1泊2日の旅の模様をお届けします。

1回目の今回は、札幌から函館までの移動の様子と、函館山観光の模様をご紹介します。

秀逸なカラーリングが特徴 函館バス「高速はこだて号」

やって来たのは、JR札幌駅南口に位置する札幌駅前ターミナル
かつてのそごう百貨店が入居していた「札幌エスタ」(現在はビックカメラなどが入居するビル)の1階に位置します。

札幌駅前ターミナル_01

札幌駅前ターミナル_02

このビルも、北海道新幹線札幌延伸に伴う再開発で、2023(令和5)年夏をもって閉鎖・解体されることが決定しました。
これにより、バスターミナルも再開発事業の本体工事に伴い閉鎖する予定。
このバスターミナルが見られるのも、あと約1年となりました。

往路で乗車したのは、札幌駅前ターミナル07時50分発の「高速はこだて号」八雲経由便
この日は、2020(令和2)年4月に新規参入した函館バス(本社:函館市)が運行を担当しました。

函館バス「高速はこだて号」 T3626_01

函館バス「高速はこだて号」 T3626_02

車両は、函館バス本社・函館営業所所属のT3626号車(三菱新型エアロクイーン 2TG-MS06GP)。
「高速はこだて号」参入に合わせて導入した夜行高速仕様車です。
j-bus製を導入する道内事業者が多い中、あえて三菱製を選択するあたり、函館バスならではという気がします。

カラーリングは、同社が運行している定期観光バス「函館夜景号」をベースにしています。
函館名物の「いか」や五稜郭公園・五稜郭タワーなど、函館の名物や観光名所が描かれている他、車体全体を覆う青色は、日中の青空から夜空に移り変わる空や函館のイルミネーションをイメージしているとのこと。
バス会社曰く、「函館~札幌間でたくさんの人の目に触れることで、バスや函館のPRにつなげたい」としていますが、これのカラーリングは確かに目を引きますし、三菱エアロクイーンの車体にも合っている印象を受けます。

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