前回からの続きです。

https://ameblo.jp/gurugahinkpg/entry-12739328546.html 


ウクライナから避難された方が輸入された犬猫の検疫対応について


なぜ反対なのか述べます。


①決められた規格のマイクロチップ埋め込み

②日本が認めているメーカーの2回のワクチン接種

③抗体価検査で規定値以上の抗体価


に加えて④輸出国での待機か日本の動物検疫所での係留が指定地域(清浄国)以外からの輸入では必要と言う事と、必要とされる理由を前回は述べました。


それを農水省は今回のウクライナ避難民の帯同犬で①〜③をクリアして、その上で④の係留を

A飼育環境が適切であり他の犬と同居がないこと

B噛み癖がない事

C散歩にはリードをつけ、場合によっては口輪をつけて他の犬と接触させない

D動物検疫所に定時連絡を入れること


の条件で自宅係留、要するに日本に犬と共に入国するのを認めました。


はっきりいってこれらの措置は疑問だらけです。


農水省はこの動画にて 




この対応によって国内での狂犬病のリスクが増すことは有りません

と断言してますが。


ホントかよ!


というのが私の感想です。


じゃあなんで今まで180日の検疫所での輸出前待機や動物検疫所での係留を行ってきたの?

行ってきた理由は狂犬病侵入を防ぐ念には念を入れる対応として納得がいくモノでしたが、それらを急に緩和してリスクが上がらないとは全然納得がいかない。


さらに今回のウクライナ侵略でウクライナやロシアから急遽帰国を考えておられる日本人もおられるようですが。


こういう記事が出てます。 


180日の自宅係留はウクライナからの避難民だけで、同じ様に日本に帰国、入国する邦人に対応しないとか。

確かに動物検疫所のサイト見ても


緊急帰国で有っても係留期間短縮に関する特別措置はないと書いて有りますな。

狂犬病侵入リスクが無いのなら、片方に許して片方には今まで通りというダブスタは許されないでしょう。

だから帰国した邦人も自宅係留を認めろでなく、同じ様にウクライナからの避難民の犬も動物検疫所での係留を経過観察が必要でしょう!と言うことを私は言いたい。

 動物検疫所での係留も自宅での観察も変わりないとほざいてますが。


COVID-19で海外からの帰国者が散々やらかしたのを忘れたのでしょうか?

こういう防疫って性善説に基づいてやってはならぬ事です。


と言うことをこの議員に突っ込んだらブロックされましたが。


また農水省は


災害救助犬の前例と同じ様に対応すると言ってますが、災害救助犬と単なる愛玩犬を一緒にする事がおかしい。

災害救助犬が180日の動物検疫所係留が免除されているのは、その職務に必要だからです。

黄金の72時間という言葉が有ります。

地震などの災害で倒壊した建物に閉じ込められた場合。
72時間、3日間をすると生存率が急激に低下するので、それいないに助けないと…という事を表す言葉で、ニュースでも「72時間が迫ってます」なんてキャスターが言うのでご存知の方も多いと思います。

つまり海外から派遣された災害救助犬は早急に現場へ向かい活動を開始する必要が有ります。

これらが行えず、海外からの災害救助犬が救助に駆けつけられなかったのが阪神大震災で、それをきっかけに日本でも災害救助犬の養成が進められました。


また同じ様に前例に含まれる介助犬も、入国するのは介助する人間の為。
その人間から180日も離れる事は出来ないでしょう。

そういう職務から来る必要性

さらに、これらの犬はプロです。
そういう職務の為に訓練を受けており、当然ながら人への指示には絶対に従うという使役犬です。

で、避難民が帯同するのは愛玩犬。
これは飼い主によって制御や命令への服従度合いは変わってくると思います。

そういう使役犬なので、入国前の行動、そして入国後の活動も派遣側が責任を持てるあたりも個人の飼い犬とは違うでしょう。

それらの違いがある使役犬と愛玩犬を並べて、使役犬と同じ様に…って明らかにおかしいでしょうに!

農水省の対応と説明は、私の様な素人から見ても矛盾してると思いますし、プロの方も同じ様な疑問を投げかけている方がたくさんいます。

なんでこんな決定を下したか本当に理解不能です。

今回の件に異議を唱えている方々。

決定発表前に挙げていた声は、

ウクライナから犬を持ち込むな!

ではなかったです。

ウクライナの人に同情的な流れもあり、
検疫所での係留で世話を業者に委託した場合の費用を国が負担するべき!
もしくはクラファンで支援しよう!
が多数派でした。

つまり持ち込むにしても狂犬病に対する防疫は必要。
だから検疫はちゃんと行ってくれ。
その為の支援はしよう!
だったんです。

係留期間の免除や短縮を訴えている声もありましたが、少数で狂犬病の怖さを理解してないんかな?と思ってましたが。

まさか、その防疫を担ってきた動物検疫所が属する農水省がこんな決定を下すとは。

農水省の説明に反して、私は狂犬病侵入のリスクは今回の対応で上がると確信してます。
それが侵入に行き着くまでのモノかはわかりませんが。

ただ、侵入した場合は清浄国でなくなると大きな犠牲を払わねばなりませんが、それ以外にも怖い事があります。

もし今後狂犬病の侵入が最近に確認されたらエライことになると思います。

今回の農水省の決定によりウクライナからの犬が持ち込んだのでなくとも、致死率が極めて高く、潜伏期間が長い恐ろしく不気味な病気。

それを持ち込んだかもしれないやつら。

と犬の飼い主以外のウクライナからの避難民も含めて、ヘイト、憎悪の対象になりかねない。

COVID-19流行の初期に外国人や他県ナンバーのクルマ。
クラスタ発生した店舗や施設、そこで働いている人へどういう態度を人々がとったのか忘れたのでしょうか?

そもそも、今回のウクライナから避難民の受入。

なんか今までとは全然違うなあと思いませんでしたか?

最近のビルマやアフガニスタンにシリア、もしくはその前のクルド人
なかなか難民として日本は受入てなかったのに、今回はえらく違う。
なんて疑問が有りましたが、その疑問を少し解いてくれる記事が。

 

ダブスタだ!ウクライナの避難民を受入るな!とまでは思いませんが、今後はアジアでも戦争や内戦で難民、避難民が発生した場合は同じ様に受け入れるんでしょうか?


日本だって戦争に巻き込まれて、我々もそうなるかもしれない。

明日は我が身。

だから、今は助けられる人を助けようと思います。


しかし、大量のシリア難民を受け入れたヨーロッパで諸問題が発生し、外国人やイスラム教徒へのヘイトが発生しているのを見ると、受け入れ側に耐えられない出費や損害が発生すると、そういう善意や親切は消えてしまうと思うんですよ。


今回のウクライナからの避難民は、そういう「数」ではないですが、その低い可能性でも狂犬病に関して「もし」が発生すると、やはり善意は一気吹き飛び憎悪にすら変わると思っています。


ペットと言えども大事な家族ですが、受け入れる我々の国の公衆衛生は最も大事です。

狂犬病に対しては、わずかなリスクだろうが、侵入に繋がる可能性は全て潰すという姿勢で対応してきて、それが今まで清浄国であるという結果に繋がっています。


そしてこんな事も既に

https://twitter.com/Mofu_Master/status/1519125142508478464?t=EGvJKSLBJFl-x0denSM17Q&s=19


やはり動物検疫、そして防疫というものは性善説で行っていては駄目。

それによってダブルスタンダードになるのはもっと駄目。

これで狂犬病の侵入を引き起こしたら、人や動物の命だけでなく、国への信頼や外国人への不信など、様々なモノを損なうも私は考えます。