福岡・久留米のぶっちゃけ社労士・求人採用解決アドバイザー 吉野正人です。
11月30日木曜日。今日は新型コロナウイルス蔓延中の求人・採用について書きたいと思います。
※毎日新聞より引用
コロナで失業長引く女性、急増34万人 「事務職の仕事、見つからない」
毎日新聞 2021/10/27 06:00（最終更新 10/27 15:00）
新型コロナウイルス感染拡大を機に、失業が長引く女性が急増した。総務省の労働力調査では、4～6月の3カ月平均で失業期間が6カ月を超えた女性は34万人に上り、昨年平均の28万人を上回る。昨秋から高止まりしており、支援団体は「女性の失業は子どもの教育環境や家族関係の悪化につながる」と国の支援の必要性を訴えている。
「感染拡大で、希望する事務職の求人が目に見えて減っていった」。東京都内で暮らす30代のシングルマザーは、4カ月勤めた税務署での短期アルバイトが昨年4月に契約期間満了で終わると、その後8カ月にわたって仕事が見つからない日々を過ごした。コロナ感染が拡大する昨春までは事務系の派遣社員などで生計を立てており、引き続き派遣会社の紹介する求人に応募したが数十社から落とされた。その間、事務系の職業訓練学校に通って簿記や英語での会計を学んでも状況は好転しなかった。
しかたなく、今は100円均一の店でレジ打ちのアルバイトをして家計をつなぐ。手取りは月10万円程度で、コロナ前から半減。「子どもの教育費をためるためにも転職したい。何回も書類選考で落とされ、『自分のせいなのかな』と落ち込んでしまう」と話す。
※引用終わり。
いわゆる貧困を題材とした毎日新聞さんの記事ですが、会社側の立場における求人・採用の観点から見ると、ある意味で参考になる記事だと思います。
新型コロナウイルス蔓延化前から、雇用情勢は変わってないと思います。人気業種は求職者が非常に多く、不人気業種は求職者が集まらなくなっています。いわゆる人気業種と不人気業種の二極化傾向になりつつあります。
記事のような事務職は、典型的な人気職種で、競争率が非常に高いです。会社側も単純事務作業については、ソフト化・効率化しており、不要になりつつあります。会社側の求人は、いわゆるソフト・機械・ネット等で出来ない、判断力・技能・管理能力等の「人の力」が求められていると思います。なお事務職だから、「楽な仕事」とは限らないと思います。
記事のような労働者が、継続性と高い給料を求めるならば、
・きつくて危険な肉体労働
・高度な知識・技能や技術、実務に使える資格を持っていること。
・経営者又は管理職のような多大な責任を伴う労働
・芸能人・芸術家のような特殊な才能がある
以上の要件を選び、身につける必要があると思います。
きつくなくて、楽（らく）で、技能も才能も不要で、責任を伴わない仕事では高い給料を得られず、継続的に働くのは難しいと思います。
私の顧問先においては、不人気職種・業種の顧問先が多かったりします。今回の記事で、不人気職種・業種の会社でも求人段階で、求職者から興味をもって貰う必要があると改めて実感しました。
そのためには、いままでと「同じ内容」で求人広告を出しても意味がないと思います。不人気職種・業種でも興味を持って貰う下記のような工夫をおすすめします。
・入社後の教育体制を詳しく書く。
（例）未経験の方でも入社時研修、ベテラン教育担当者によりマンツーマンで指導します。
・実務に必要な研修制度、資格取得助成制度を明記する。
・具体的に、仕事のやりがいを感じる表現を盛り込む。
・求職者のメリット（利点）が感じるキーワードを盛り込む。
・会社独自の福利厚生・休み方（育児・介護・誕生日・結婚）、勤務形態があれば明記。
以上の方法を少しでも活用して頂ければ幸いです。
写真は先日の夕食で、自家製ハンバーグ・キノコご飯です。
以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士・求人採用解決アドバイザー 吉野正人でした。
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