酒を飲むと体が壊れる | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 大阪府断酒会では毎年「酒害相談講習会」と言う講習を行っています。これは毎週一回2時間の講習が10回で、アルコール依存症についての知識を専門の先生から講義いただけるものです。私は大阪府断酒会の研修部員として毎年この講習会の運営のお手伝いをしています。そしてほぼ毎年ほぼ全部の講義を聞いています。

 ただ昨年は中止になり、今年もまた中止になりました。毎年、基礎知識をおさらいするいい機会なのですがそれが2年空いてしまいます。そこで今年は過去の資料を引っ張り出して、自習でもしてみようかと思います。

 

今日は「心と身体の健康管理」と言う講習から長年の飲酒による、身体の障害についてです。

 

そして体の部分ごとにどんな障害が出るかです

 

1)肝臓
長年飲んでいると脂肪肝になります。それは更にアルコール性肝炎になります。そしてその次には肝硬変になります。それから更に進むと肝臓がんにまでなります。
ただ、がちがちになってしまった肝臓も3年も断酒するとかなり回復します。10年もすれば結構まともになるようです。
 
2)神経系
末梢神経障害(足がしびれたり)
脳萎縮(脳の老化とか言われます)
コルサコフ症候群
アルコール性認知症
 
3)食道
逆流性食道炎
食道静脈瘤(血を吐いて死ぬ)
食道がん
マロリーワイズ症候群
 
4)胃腸
胃炎
消化器潰瘍
下痢、吸収障害
痔核
大腸ポリープ、大腸がん
 
5)膵臓
急性、慢性膵炎
糖尿病
 
6)心臓
高血圧
アルコール性心筋症
不整脈
 
7)骨
骨粗しょう症
大体骨頭壊死(痛いそうです、人工関節置換手術になります)
貧血
 
8)代謝性疾患
高脂血症
高尿酸血症
糖尿病
 
9)生殖器
男性ホルモン低下(女性化乳房とか)
ED
 
10)悪性腫瘍
食道がん
口腔がん 咽喉がん
大腸がん
乳がん
 
 まあ実に体中あらゆる病気の原因になります。それも死に至ることが少なくないわけです。昔の日本人は栄養状態とかで体力が弱かったのか、アルコール依存症になる前に体の病気で死ぬ人が多かったのですが、いまは医療の進歩もあるのでしょうか、しぶとく生きて、アルコール依存症になってしまうわけです。
 
 また、断酒して発病にまで至っていないにしても、体はかなりのダメージを受けているわけですから、定期的な健康診断が必要です。ちなみに私自身上にあげられた項目で、患ったものと言えば
 
1)肝臓 脂肪肝にはなっち多様です。断酒して9年たつと、肝臓はいたって健康です
 
2)神経系 末しょう神経障害があります。右足の足首より先はいまだにしびれているように感じますし、右足の膝も不自由です
 
3)食道 昨年の春に食道がんが発覚しました
 
 
6)心臓 昨年秋ごろから血圧が高くなってきて、原因不明ですが薬を飲むようになりました
 
 
9)生殖器 EDとまではいかないですが漲るものを感じないですね
 
10)悪性腫瘍 食道がん、前立腺がん の二つを抱えています
 
大酒のおかげでさんざん体にダメージを与えてしまいました。まだ顕在化していないダメージもありそうですが、せっかく断酒して生き延びたのですから、少しでも体をいたわりながらまだまだ生き続けたいものです。

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