スリップ:再飲酒 | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 昨日の記事で最後に

 

 「かなり順調に断酒できてしまったので、耐えきれずにスリップしてしまう、という切迫感が判らない、理解できない?です」

 

 と書きました。実際退院してから10年余りたつのですが、退院以来と言うか入院のちょっと前の飲酒以来、もう11年ほど一滴の酒も飲んではいません。

 それで、再飲酒するときの心情とかいったものがいまいちわからないのです。相談に乗ることもあるので、再飲酒した人にはどう言ったものかと考えてしまうのです。

 断酒2年目頃にはその気持ちを知るために酒を飲んで(スリップして)みようか、なんてことも考えたものでした。もっともこれは、あれこれ酒を飲む尤もな理由がないかなんて考えていた時だったような気もします。

 

 でもスリップするなんて

 「断酒を継続しようとする決意が弱いからだ」

 「断酒しなければならない、という今狂をしっかり持っていないからだ」

 「根性が足りない」

 

 と言ったような意識論を押し付けるだけになりそうだと、思う訳です。

 

 というものの、それならどう対処するべきなのか、あんまりよくわかっていないのが事実です、

 

 が

 

 たまたま、ハードディスクの中を眺めていたら、こんな文書を見つけました


ところで、専門病院の精神保健福祉士さんの資料から興味深かったことを勝手に抜粋。
 
※再飲酒は回復の中での一つのプロセスである。
・再飲酒は高い確率で起こるものだと認識しておく。
・再飲酒で全てが終わる訳ではない。
・理由を問い詰めない、責めない。
・本人や家族の努力が足りないわけではない。
・本人が飲んでしまった事実を、正直に話しやすい・相談しやすいか環境を作る。
・「飲んだ」と言う事実を認められたとき、次の回復が待っている。
 
※回復のためには断酒が必要。
・再飲酒をただの失敗だけに終わらせるのか、意味ある失敗にできるかは本人家族次第。


 

 再飲酒は回復へのプロセスの一つである。だから意義ある失敗になるようにしたい。

 

 という事なんですね。


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