私はどんな酒でも好きでした。だから何でも理由をつけて飲み続けたのです。その酒を美味しいと思ったならもちろん思いっきり飲むのです。

　日本固有の酒だから日本酒です。この日本と言う土地の風土に合った差kなのだと思います。主食たる米を原料にし、湿度の高い気候からうまれた酒が日本酒です。ですから日本料理に一番合うのが日本酒です。お刺身を食べるのに合う酒は日本酒だけだそうです。

　独身の頃毎日通っていた小料理屋では、その子のママさんと呼んでいたおばさんが作った今日のおすすめ料理を食べ名がな日本酒を腹いっぱい飲む毎日でした。美味しい肴のおかげで毎日一升酒をしていたものです。それが私の酒の身たる飲み方を形成したようです。

　その店では伏見の量産酒を出していましたが、その後、各地にある造り酒屋の酒の美味さも知ることとなりました。丁寧に作った美味い酒を冷で味わうと、ほんとうに酒の美味さを感じることができます。

　美味い肴に美味い酒この組み合わせで酒が進まない訳がありません。日本の美しい四季のある風土を、味覚と酔い心地で味わっているうちに毎日大酒を飲むようになってしまった、というのが私の酒だったのです。