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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Wolves×Liverpool】94分、ファン・ダイクからサラー、オリギ!苦しんだレッズが劇的勝利!

チェルシーがウェストハムに敗れるという波乱の直後、リヴァプールのプレミアリーグ15節は敵地モリニューのウルヴス戦です。14試合で12失点の堅守速攻のチームと、公式戦18試合連続複数ゴールというリーグレコードを打ち立てたチームの「矛・盾対決」は、どちらが制するのでしょうか。CLをサブの選手で戦えるクロップ監督は、ガチガチのベストメンバーを揃えています。

GKアリソン、DFアーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン、MFチアゴ・アルカンタラ、ファビーニョ、ヘンダーソン、FWサラー、ジョッタ、マネ。古巣対決のジョッタは、キックオフからさっそくブーイングを浴びています。序盤から、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開。サイドで優位に立っているリヴァプールは、右サイドに張っているアダマ・トラオレの逆襲に要注意です。

15分にファン・ダイクがラインの裏に出したボールは、GKジョゼ・サが飛び出してヘディングでクリア。プレミアリーグ最強のフロントスリーを擁するレッズは、15分を過ぎてもまともなシュートがありません。17分のCKは、ジョッタのヘッドをデンドンケルがクリア。28分にマネとロバートソンのクロスがクリアされた後、チアゴがボックス右に浮かしたボールを叩いたアーノルドは、バーを越えたボールを見て悔しがっています。

30分、右に出たロングフィードを追ったサラーとサイスの駆けっこは、GKの前で体を入れたウルヴスのDFの勝利。2分後、アーノルドのクロスに頭を突き出したジョッタは、左に外してしまいました。38分、ジョッタのスルーパスでロバートソンが左を崩したシーンは決定的でしたが、サラーが決める直前にサイスがスライディングで触り、レッズはスコアを動かせません。

前半の追加タイムにウルヴスが仕掛けたカウンターは、アイ=ヌーリのアーリークロスにアリソンが飛び出し、アダマ・トラオレの前で体に当てました。前半は0-0、シュート数は1対4というシブいゲームです。後半開始3分、ミスパスを拾ったジョッタがサラーに預けると、マネに打たせようとした浮き球はうまく合いませんでした。

49分、カウンターを防いだファン・ダイクから奪い返したアダマ・トラオレが、中央から上がってきたファン・ヒチャンにラストパス。シュートを狙った韓国代表FWは、アーノルドにつぶされました。直後、CKをニアでキープしたチアゴがアーノルドに戻すと、高く上がったクロスを叩いたサラーのボレーがチアゴの足元へ。決定的なシュートは、ジョゼ・サが足で止めるビッグセーブでしのぎました。

59分、右から突破したファン・ヒチャンは切り返しから打てず、パスカットからのこぼれ球をデンドンケルがシュート。左隅に飛んだボールは、アリソンが素晴らしい反応をみせてキャッチしました。レッズはここから右に展開し、縦パスを追ったジョッタにジョゼ・サが飛び出すと、ファン・ヒチャンと交錯してポルトガル代表はフリー。ゴール前に持ち込んだジョッタが難なく決めると思いきや、工夫がなかった一撃はゴールライン上のコーディーがブロックしました。

67分にヘンダーソンが下がり、オリギが前線へ。70分、中央のサラーに預けたマネがラインの裏に出ると、絶妙な浮き球が足元に届きますが、ジョゼ・サがシュートコースを塞いで10番のファールとなりました。78分のアーノルドのミドルは、クロスバー越え。ブルーノ・ラージ監督がファン・ヒチャンをモウティーニョに代えたのは、1ポイントを死守するというメッセージでしょうか。

82分、ジョッタに代わってチェンバレン。87分のCKからの二次攻撃で、クリアミスを拾ってフリーになったマネは、決定的な一撃をジョゼ・サにセーブされました。94分、ファン・ダイクのロングフィードがサラーへ。ワンタッチで元チームメイトのフーフェルを抜き去った11番は、冷静にニアのオリギにグラウンダーを通しました。

振り向きざまの一撃がネットに突き刺さり、0-1!焦りまくっていたチームのなかで、冷静にプレイしていたエースが最後に勝利を手繰り寄せてくれました。アーノルド、チアゴ、ジョッタ、ロバートソン、マネ…決定機を逃し続けたアウェイチームは、ウルヴスが望むオープンな展開を招いてしまい、敗戦に向かっているように見えました。

強者がつまずく典型的なパターンにはまっていただけに、ファン・ダイクの正確なフィードとサラーの的確な状況判断は素晴らしいのひとことです。あまりにも大きい勝ち点3。オリギの完璧なフィニッシュにも拍手を送りましょう。4連勝のレッズは、ついにチェルシーをまくりました。この後のゲームでマンチェスター・シティがドローか負けなら首位ですが、さすがにワトフォードは…。(ディヴォック・オリギ 写真著作者/Werner100359)


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