偏愛的プレミアリーグ見聞録

「クラブ、選手、プロジェクト、そして将来について何度か話した。ミケルを100％信じている。彼とは以前に、素晴らしい時間を過ごした。すごくいい男だし、いいコーチでもある」

「幾度となく助けてもらった。トレーニングの後も、いつも一緒にいて、仕上がるまで付き合ってくれた。インテリジェンスあふれる男で、素晴らしい選手だったからね。知っていることはすべて、僕ら若手に教えてくれたんだ」

やっと来ました、ガブリエウ・ジェズス！背番号9を着けた新たなストライカーが、アーセナルの公式サイトを独占しています。輝かしいプロフィールとエミレーツでのスナップ、アルテタ監督とエドゥTDのメッセージ、最初のインタビュー。25歳のブラジル代表は、ガナーズを選んだ最大の理由について、「ミケル・アルテタの下で再び仕事ができること」だったと明言しています。

パルメイラスで頭角を現し、17歳でプロデビューを果たしたジェズスがマンチェスターにやってきたのは、2017年1月でした。最初のシーズンから、プレミアリーグ10戦7発とフルスロットル。昨季までの5年半で、公式戦236試合95ゴール、プレミアリーグ159試合58ゴールという数字を残しています。

ペップ・グアルディオラとともに獲得したタイトルは、プレミアリーグ4回、FAカップ1回、リーグカップ4回、コミュニティシールドが3回。チャンピオンズリーグは38試合20ゴール、ブラジル代表では56試合で19ゴールを決めています。2016年のリオ・オリンピックで金メダル、2019年のコパ・アメリカでも優勝メンバーで、ガナーズに加われば、大舞台の経験値はぶっちぎりのNo.1でしょう。

「ガブリエウの移籍を実現できたことをうれしく思う」と語ったエドゥTDは、「とてもハイレベルであることを一貫して示してきたブラジル代表」と手離しで称賛。「クラブは偉大な選手を獲得するために素晴らしい仕事をした」とスタッフをねぎらったアルテタ監督は、「このポジションは長い間、われわれのレーダーに入っていた。全員が望んでいた選手を獲得できた」とテンションを上げています。

公式サイトのインタビューに応じた9番は、サンパウロ時代のアイドルはガナーズのレジェンドだったと告白しました。「若い頃、アーセナルをフォローしていたのは、アンリがいたからだ。ヨーロッパのチームをそれほど追いかけていたわけではなかったんだけど、ここでプレーしている選手を見て、『すごいな、このクラブは』と思った」。指揮官のスタイルを熟知しており、目標は明確。モチベーションが高いストライカーは、結果を出してくれるのではないでしょうか。

「BBC」によると、移籍金は4500万ポンド（約74億円）。アグエロのバックアッパーという立ち位置でも、プレミアリーグで2ケタゴールを決めてきたプロフェッショナルは、シーズン20発に乗せてくるのではないかと期待しています。アーセナル、ついに本命ゲット。クリスタル・パレスとの開幕戦が楽しみです。（ガブリエウ・ジェズス　写真著作者/Granada）