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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アントニーはベティス、ラシュフォードは…放出の話題ばかりが目立つマン・ユナイテッド、WB獲得は?

アントニーはレアル・ベティスにローン移籍決定。ラシュフォードはバルセロナ行きを画策していると報じられており、ガルナチョはナポリが獲得交渉を再開するといわれています。現状をフラットに記すと、「フラム戦でシュート4本に終わったチームが、前線の6人のうち3人を放出する可能性がある」。次の監督が、4‐3‐3でないことを祈るばかりです。

ルーベン・アモリムの就任から公式戦8勝2分7敗、プレミアリーグは4勝2分6敗。ラシュフォードとザークツィーが2発ずつ決めたエヴァートン戦以外の7勝は、すべてぎりぎりの勝負でした。ビッグ6との5試合は2勝1分2敗、しかし降格ゾーンの3チームとは1勝1分1敗。マン・シティ、プルゼニ、サウサンプトン、レンジャースの4試合の決勝ゴールは、残り5分を切ってからです。

日曜日のクレイヴン・コテージは、3ポイント以外に収穫なき一戦といわざるを得ません。たった4本のシュートのうち、2本はセットピースでした。42分にブルーノ・フェルナンデスが右からのFKを中央に浮かすと、デ・リフトのヘッドはバッシーに当たってレノがキャッチ。57分にボックスの左手前で得たFKは、壁の足元を抜いたブルーノのシュートがニアに外れました。

50分に敵陣でイオビから奪ったブルーノは、強引なミドルしか選択肢がなく、バッシーが難なくブロックしています。唯一、枠に飛んだのは78分。ブルーノの縦のスルーパスでボックス右に出たガルナチョがニアに転がしたボールは、サンデル・ベルゲにカットされますが、こぼれ球に先着したリサンドロ・マルティネスのミドルがルキッチに当たってネットを揺らしました。

シュートシーンの起点は、すべてブルーノ・フェルナンデス。敵陣のボックスでのタッチはわずか10回で、7本のクロスのうち味方に届いたのは1本だけです。アモリムの戦術は機能しておらず、攻撃はキャプテンとアマド・ディアロの個人力頼み。テコ入れを図りたいところですが、指揮官好みのウイングバックを手に入れれば強くなるといった簡単な話ではないでしょう。

冬のトランスファーマーケットは、残り1週間となりました。最重要ターゲットと目されていたパトリック・ドルグを獲得するためのオファーは、2540万ポンドとオプション420万ポンド。左SBの移籍に難色を示しているレッチェは、3800万ポンドを要求しており、現在は3000万ポンド前後での交渉が続いています。

「スカイスポーツ」によると、イタリアとの交渉が破談になる可能性を見越したマンチェスター・ユナイテッドは、5月にベンフィカに移籍したアルバロ・フェルナンデス・カレーラスの買い戻しを画策しているとのこと。ポルトガルの名門で31戦3ゴール4アシストとブレイクした21歳のDFには、1500万ポンドの買い戻し条項が付いており、本人がイエスといえばディール成立です。

ブルーノ・フェルナンデス、アマド・ディアロ、ウガルテ、メイヌー、トビー・コリアー…。アモリムのチームでまずまずのパフォーマンスを見せている選手の大半は、「スポルティングCP出身」「U-22」のいずれかで、年が明けてからようやくリサンドロ・マルティネスがフィットしてきました。

中小のクラブが相手でも苦戦続きの現状で、WBの候補しか補強できないという厳しい状況ですが、戦術の浸透と若手の成長を期待するしかありません。お金がないのにドルグを無理して獲るより、指揮官の母国で頭角を現した出戻りの若手のほうがいいのではないでしょうか。マーケットの最終盤は、10番の去就ばかりが話題になりそうです。バルサか、ドルトムントの復活か…。


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