箱根登山鉄道と世界遺産スイス レーティッシュ鉄道!姉妹提携している2つの鉄道を乗り比べてみた!

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富士山巡りをしてから、箱根へ。

実は箱根登山鉄道は以前から気になっていた。

そう、世界一周中にイタリアのティラノからサンモリッツを抜けてサンモリッツに1泊してスイスのチューリッヒに向かう旅をしてからだ。

あの時ティラノの駅で見た箱根登山鉄道の看板がどうしても気になっていたので、ここ箱根でスイスとの関係性を探ってみた。(というより世界一周旅を懐かしみたいという気持ちが強いけど。)

強羅駅

温泉町としても、年始の駅伝でも有名なここ箱根。

小田原駅から強羅までを結ぶのがこの箱根登山鉄道だ。

箱根登山鉄道の終着駅がここ、強羅。

今回は富士山から車で来ていたので、強羅駅に降り立っていた。

強羅駅にかかるサン・モリッツの木札。

そう、これを見て世界一周中に嬉しくなったものだ。

色味こそ違えど、サン・モリッツ駅で見た駅看板だ。

レーティッシュ鉄道ベルニナ線

強羅駅ではスイス レーティッシュ鉄道との姉妹提携を謳うモニュメントや案内看板がたくさん出ていた。

スイス レーティッシュ鉄道は100年を超える歴史があるスイス最大の私鉄で、鉄道と共に作りあげられたアルプスの原風景が世界遺産として認定されている。

鉄道の発達により山岳国として産業が発展しただけでなく、アルプスの美しい風景が自然のまま残されており鉄道立国として非常に模範となる部分が多いのだ。

テレビのニュースやロケ番組などで行ったことがある場所が取り上げられると、「ここ行ったことあるー!」とか行った時の現地の空気感を思い出す人はいないだろうか?

世界一周してみて、自分はその感覚がより広がった気がする。

例えば洋画のロケ地なんかでも、より身近に感じられるようになる。

こういう看板や映像を見る度に懐かしい気持ちが蘇ってくる。

そう、私は確かにサン・モリッツに滞在していたのだ。

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箱根登山鉄道の車両

箱根鉄道の電車には、スイス由来の名前が名付けられた車両が走っている。

・1000系

スイス・レーティッシュ鉄道のベルニナ線にちなんでつけられた『ベルニナ号』

こちらはベルニナⅡらしい。

・2000系

当時の車両には冷房がついていなかったため、改良して生み出された2000系「サン・モリッツ号」

・3000系

3両編成に備えるために配備された3000系「アレグラ号」

当時スイス・レーティッシュ鉄道で乗った電車がこちら。

どちらも赤貴重で、窓枠が大きく取られていて景色を堪能するのに魅力的な車両となっている。

どちらも実際に乗車してみた感想。

箱根登山鉄道は狭い山間部を抜けていくため自然が非常に近く感じられた。その分景色の移り変わりも早く、良くも悪くも飽きがこない。また、道中の駅も各種美術館が充実しており、中でも彫刻の森美術館は屋外展示も相まって山林の空気が気持ち良くて温泉街として十分に満足できる。

【ポーラ美術館】
住所:〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285
営業時間:9:00-17:00
公式HP:https://www.polamuseum.or.jp/en/
【箱根彫刻の森美術館】
住所:〒250-0407 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
営業時間:9:00-17:00
公式HP:https://www.hakone-oam.or.jp/

一方のレーティッシュ鉄道は雄大なアルプスの麓を駆け抜ける大パノラマが魅力だ。鉄道旅だからこそ自家用車の運転などに囚われることなくゆっくりと移り変わる景色を眺めることができ、手つかずの自然やその沿線の村々の生活・文化を感じることができた。

箱根湯本駅

箱根登山鉄道に乗って、箱根湯本駅に到着した。

ここでもスイス・レーティッシュ鉄道との姉妹提携を前面的にアピール。

姉妹提携の証としてスイス・レーティッシュ鉄道から寄贈された友好のカウベルも箱根湯本駅に展示されている。

冒頭で記した駅名の木札はこのお礼として、増加する日本人旅行客のためにレーティッシュ鉄道側が希望があって箱根登山鉄道からレーティッシュ鉄道へ寄贈されたものだ。

確かにサン・モリッツ駅でこの駅看板を見た時にはすごく安心したのと嬉しかったことを覚えている。

天皇皇后両陛下もこちらの登山鉄道に乗車されたようで、こちらの記念モニュメントも一緒に展示されていた。

箱根湯本駅前の通りもお土産品など温泉街の雰囲気が味わえるようになっている。

ぜひ、箱根で温泉を楽しむもよし。

これを機会にスイスのアルプスへ旅に出てレーティッシュ鉄道に乗ってみるもよし。

両社の友好が今後も続くことを願うばかりである。

そしてスイス レーティッシュ鉄道が世界遺産に認定されているのと同様に、箱根登山鉄道もいつかは世界遺産に認定される日が来るのかもしれない。