パワポ講座12:さまざまな配色 | 企画書×図解×デザイン

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「図解」の手法がわかれば、「1枚企画書」もカンタンに描けます。

 色というのは相性の良い色どうしを組み合わせることで、それまで単独では出せなかったテイストを醸し出すことができます。一昨日は、こういう配色例をお見せしましたが、左右が組み合わさったところに新たなテイストが生まれているのがわかるでしょう。これがカラーコーディネートです。



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 それではテイストとはどのようなことを言うのでしょうか。いろんな考え方や定義があると思いますが、わたしは、おいしそうな味、香り立つような匂い、手触りが感じられるような感触のようなものだと考えています。色は目でとらえるものなので視覚のみで訴えるものだと思われがちですが、きれいな配色、よく考えられた色の組み合わせには五感に訴えかけるものがあります。




 そしてそれを感覚としてとらえることで、楽しい気持ちになったり、うきうきした気分になったりするのです。企画というのは、相手にそうした感覚をわかってもらうためのものなので、色の重要性については改めて強調するまでもないでしょう。



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 色は2色以上の組み合わせによって成り立ちます。ただしそうした色は離れた場所にあるとなぜか魅力は半減します。色と色は接触した部分があったり、包摂や包含関係にあることで新たなものが引き出されるのです(よく見てくださいね。上の2つの図版の色はまったく同じですが、左右を見比べてみると、色味が違ってみえるでしょ)




 色の組み合わせは、上では1つに対して1つを例として挙げてみましたが、もちろんこれだけが相性の良い色ではありません。いま当たっている図解や企画書に最適なものは何かと考え、たくさんの色の組み合わせの中から、ここにふさわしいと思われるものを採用しているのです。




 ですから、色を選ぶには色の組み合わせのパターンをたくさん蓄積しておくことが重要となります。そしてその中から「楽しい企画」「「嬉しい企画」「大人向けの企画」「元気な企画」「落ち着いた企画」に合うものを1つ選ぶセンスが必要になってきます。




 青、緑、紫と相性の良い色を挙げておきます。3つの色は濃い色ですが、パートナーは濃い色でも薄い色でも構いません。近い色やまったく違う色もありますし、キラキラした色、ざらついた色、淡い色など印象が異なりますが、どれも相性は合っています。


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 たとえばこれからデートに出かけるとします。春真っ盛りで桜の木が色づいています。どのような洋服を着ていこうか考えながら選んでいきます。彼にどう見てもらいたいか思いつつ選択することは楽しい気分がするはずです。カラーを選ぶというのはそういう喜びがあります。




 企画するということには、いろんな困難がつきまといます。相手が好意的に見てくれていなかったり、新しいことを採用することに抵抗がある人だったり、いろいろなことがあるものです。しかしそんななかでも色を選んで、自分の思っていることを正確に伝えることにはたとえようのない喜びが潜んでいるはずです。




 もしこのブログをご覧になって、カラーのことをもっと勉強してみたいと思われる方がいらっしゃればとてもうれしく思います。明日から新年度ですが、新たな気分で迎えてください。



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