体育のとき肌着を着てはいけない問題 | 育児・裁縫・工作・大好き

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世の中の変え方について、思った事を書きたいと思います。



今日の毎日小学生新聞の1面です。






令和3年3月18日にスポーツ庁から都道府県の教育委員会などに「肌着禁止」を見直すように通知文が出されました。


実は、東京都の私が住んでいる区も、小学校の体育の授業で肌着を着る事を禁止されています。


5年前、私の子供(女児)が初めて小学校にあがったときのこと。


娘は体育の時間に寒かったので半袖の肌着を着た上に体操服を着ようとしたところ、脱ぐように担任に言われ脱いだ、嫌だった。

と私に泣いて訴えてきました。


私はその指導の意味が分からず、

メリットもわからず、

娘の連絡帳に書きました。


「なぜ体育で肌着禁止なのですか?(以下、肌着着用しても問題無いと考える理由を数点書いた。」


それの連絡帳を娘に持って行かせたのですが、

担任からは一言、

「それについては私からは何もお答えできません」

の1行のみ返事が書かれて帰ってきました。


正直、衝撃的でした。


担任は中年の女性で他校から異動してきたばかりの先生でした。

私は全く信頼関係が築けそうにないな、という気持ちにしかなりませんでした。


私も娘も初めての小学校なので未知の部分が多く、

私は、たぶん多くの親が何となく感じているのと同じように、


「子供は学校に人質にとられている。何か余計なことを言うと子供が先生からいじめられるかも…」


という感覚でしたので、

それ以上ふみこんで学校に追及はできませんでした。


先輩ママに聞いたところ、

肌着を脱ぐ理由は知らないけど慣例で昔からずっとそうである事、

ブラジャーをつけたくなった年頃の5年生くらいの女の子の親たちは、

連絡帳に


「これからは体育のときに肌着をつけさせますのでよろしくお願いします」


と、いちいち担任に報告と許可を得ることで、

子供は肌着を脱がなくても良くなること。

そんな事を聞きました。


それを聞いて

私に出来ることは

連絡帳に毎回体育があるたびに


「風邪のため体育で肌着を着用させてください」


と書くのみ。


しかし、また娘は泣いて帰ってきて、


「連絡帳には書いたけど、

先生が教室で全員に脱ぐように声かけを着替えの間中ずっと言っているため、

その声の中で、皆んなが脱いでいる中で、

自分だけが脱がないという行動を取る事はできない」

と、泣きながら訴えました。


私は、

小学1、2年生の子供に対して

先生の教えに反した行動を貫かせるのは難しいなと感じました。


低学年の子供達にとって、先生の言葉は絶対ですから。


それでもあなただけは先生の声かけを無視して、

他の友達が「何であなたは脱がないの?先生に言うよ?」みたいなのも何人かいる中、

意志を貫く事は出来るか?


と聞かれたら、出来ません。


その後、1、2、3年生くらいまでは泣き寝入りでした。


娘も先生たちの不条理な指導について、

身に染みたようで、

何も言わなくなったり、

たまに「あの先生は冬でも体育の時に長そで着るの禁止って言ってるから、嫌だ」

(学校の通知では冬は長そでトレーナーを着て良いことななっているのに、個別の教師の独自のマイルールで、子供が長そでを着るのを禁止している)

と愚痴るものの、


明らかに教師の指導が間違いだと思っていても、

親子ともに、

何も変える為の行動はおこせません。


そして月日は流れ、

下の子供(男児)が小学校に入学しました。


朝は寒かったのに午後は暑くなったある日、

息子は長そでを着たまま暑い暑いと帰ってきました。


私「何で暑いのに、脱がなかったの?」


息子「先生が脱いでいいって言わなかったから」


私「あなたが暑かったら、いちいち先生に言われなくても自分で服を脱いだり、寒かったら着たり、何でも自分で考えて調節するんだよ?

先生だって、いちいち、あなたが暑そうだから脱げば?とか言わないよ?」



と教えました。


それでハッとしたのです。


昔ながらの学校のやり方だと、

もしかして、指示待ち人間、自分で考えて行動出来ない人間になってしまうんじゃないかしら…。。。




その後、

定例の学校の保護者会がありました。


校長先生は


「学校の教育は、皆さんが子供の頃とはだいぶ変わってきています。

例えば、昔の歴史のテストなら、


(ペリーの写真を出して)

問1.この人は誰ですか?

問2.この人は日本に何を伝えましたか?


のような学習でしたが、

これからはこうです!


問1.この写真の人の代わりに、あなたがこの時代の日本に来て何かを広めたいと思った時、あなたはどのように行動しますか?


これからは、今のコロナ禍のように正解の無い世の中で、

自分で考え、より良い行動出来る人を育てなくてはなりません!




と説明されていました。



本当に、そのような学び方に変わるなら、

早く生活指導面も変わってほしい。


早く早くと思うけれど、

最近は、色々目に見えて変わってきた。


この肌着問題もしかり、

中野区の女子の制服スカート→スラックス可もしかり、

昔は女子の体育はブルマだったけど今は短パンもしかり。


昔の悪しき習慣が、どんどん良い方向に変わっていくといいなと思います。

少なくとも悪しき習慣で影で泣いている子がいる事は明らかなので、

泣く子が減って笑顔で学校に行けたらいいなと思いました。



余談ですが、

今回、肌着の件は、

神奈川の議員さんが議会で取り上げてくれたおかげで、

テレビやネットや新聞で話題になり、

国会にもとどいてスポーツ庁が動くという形で実現しました。


昨年、

私はPTAで色々な方に話を聞く機会があったのですが、

何年もPTAをやっている先輩ママに


「学校教育の改善点について、

どうしたら行政に意見を聞いてもらう(ひねり潰されずに)ことができますか?」


と聞いたことがありました。


その時、その先輩ママさんは即答で


「校長先生と協力して、自校の校長室に議員を呼んで、話を聞いてもらう事が1番早くて確実に行政に声が届く。」


「どんな議員さんがいいかと言うと、

与党の議員さんじゃなくて、

野党の議員さんがいい。

与党だと、現状の悪い点は指摘しずらい(自分の首を絞める事になるから)。

野党の議員さんだと、現状の悪い点を議会で追及してくれるから。」


との事。


目からウロコが落ちました。


それから、

世の中の仕組みって、やっぱりあるんだな。

世の中を変える仕組みです。


なかなか知る機会がないと、

何でも泣き寝入りとか、

無謀な署名活動とか、

1主婦にはそんな事しか思いつきません。


PTAって何のためにあるのか意味がわからなかったけど、

PTAって会社でいうところの


「労働組合」


なんだなと思いました。

個別の親の意見は捻り潰されるけど、

団体になると団体交渉権ができますからね。


PTAやってる時は、

やる事多くて忙殺されて何も考えられなかったけど、

引退して今考えると、

もっと子供達の良い学校環境のために

目的を持って活動すれば良かったな…。

と少し後悔しています。

たぶん、目的を持って活動したら、

もっと悪しき習慣を変えられたような気がします。


そのあたりは、

次の代の方に期待したい…、

…とか言ってるから、何も変わらないんですよねガーン


会社じゃない1年限りのボランティアでは限界があります。


それに気づいたからか?

PTAから議員になる人、けっこういますよね💦

逆に議員になりたくてPTAから入る人もいますけど💦