実は私、元々ONとOFFの切り替えが苦手でした。
しかし、それに気付いたのはパニック障害になってからです。
それまではできていると思っていました。
当時はいつもあれやらなきゃ、これやらなきゃと考え、常になにかしら行動することが正しいと思っていたんです。
たとえば温泉などへ行くと、じっくりひとつの湯船に浸かるということが出来ず、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、1番好きな露天風呂に入ったとしても、頭の中であれやこれや考えたり…
癒しのはずの温泉が、卑しいものになっていたんですね。
結局、30分もしないうちに風呂から上がり、同行した人を尻目にひとりビールをゴクゴク…
仕事、プライベート共忙しくしている自分に酔っていたということです。
私が初めて社会に出た時、ガツガツ仕事をする人などを見て、それに凄く憧れました。
仕事ができる人ってかっこいいなって…
で、いつのまにか自分も仕事ができる人間だと錯覚し、それを糧に仕事をするようになっていたんです。
前回の記事での食事もそうですが、昼なんか食べなくても仕事ができるのがかっこいいとか、仕事が終り仲間たちと朝近くまで飲んで、少ない睡眠でも次の日はちゃんと仕事ができる人間こそできる大人などと、今思えばまともとは思えない生活を続けていました。
そんな本当の意味での切り替えもできていない、常にONの状態ですから、当然体や精神にも負担がきます。
ある日ほんの小さなうまくいかない事が自分の中だけでどんどん大きな問題として膨れ上がり、それまでやっていた仕事が突然嫌になってしまったんですよね。
なかば自暴自棄な状態で、職種もまったく違う会社へ転職し、それから少し経った頃パニック障害になってしまったんです。
なので結局、それらの重要さを知ったのはパニック障害になってからでした。
自分ではちゃんと仕事もして余暇も楽しんでいたし、切り替えもできていたつもりだったのに、精神疾患になってしまったことが当時はかなりショックでした。
おそらく多少の切り替えはできていたのだと思いますが、全然足りてなかったということなんですよね。
その他、食事や睡眠などもめちゃくちゃでしたから、なるべくしてなったのだと今更ながら思います。
仕事、食事、休息と、すべてのバランスがとれていなかった。
たくさん仕事ができる人は、質の良い食事、休息が伴わないことはないはずです。
仕事中はそれにに専念し、余暇はしっかりと癒し栄養を摂る。
逆に言うと、質の良い休息や食事が無ければ本当に良い仕事はできないんだということになりますよね。
今はだいぶバランスがとれるようになりました。
まだまだ完全ではありませんが、以前と比べ、だいぶ心に余裕が出てきましたね。
これらの重要性は、皮肉にも私はパニック障害から教えられたのですよね。
パニック障害やうつの話はマイナスな面が多くなってしまいがちです。
しかし、何度も言っておりますがこのように得られることもたくさんあります。
ですので、今現在辛い思いをされている方に、どうか悲観的にならず前向きに生きていただきたいと心から願っております。
今回はこのへんで。
夏山 空海
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