待った。
待った。
待ち過ぎた。
ようやく、3月のライオン 14巻がこの間、2018年12月に発売されましたね。
13巻が発売されたのが、確か2017年の9月だったから、1年3カ月ぶりの新刊です。
子どものころ、週刊ジャンプや週刊サンデーの連載コミックを数カ月ごとに買ってきた身にとって、この「長さ」は「異常」ともいえるでしょう汗
この間に、いろんなことがありましたね。
まず、3月のライオンアニメ化。2クール6カ月のロングラン放映で、視聴率もそこそこ良かったようです。
シャフトファンの私としては、一先ずよかったよかった、といったところ。
続いて上映された実写版映画はモゴモゴ、、、的な感じでした。私はぶっちゃけ見に行かなかったけどね。
見た人の感想は、「内容は悪くない、ただちょっと暗い」的なもんだったかな。
確かに話の本筋は暗い(天涯孤独が棋士になった話ですから、暗くなるのはある意味当然ではありますが)んですが、その中でおもしろ要素もちゃんとあるんですよね。序盤ではスミスと一砂のかけあいとか、東のイライラ王子とか何より二階堂君のおせっかいぶりとか。そういった、コミカルな部分がちゃんと出てなかったのかな。まあ見てから批評しろってね。すみません。
将棋界でいくと、「リアル桐山君」が登場してしまいました。藤井聡太7段ですね。
漫画の主人公、桐山零君といえば、史上5人目の中学生棋士として、鳴り物入りで将棋界に登場した期待の新人です。この連載のタイミングで実際の将棋界も、歴代の中学生棋士は4人しかいなかったので、桐山君はその次に登場した「天才」だったわけですが、これが現実にも登場しちゃった感じです。ので、正直将棋の話題がそっちにもっていかれちゃったのは、3月のライオンファンとしてはちょっと不満というかなんというか。
で、そんなささやかな大衆文化で盛り上がってる最中にも、平成の終わりや消費増税が決まっちゃうとか、トランプ暴走に隣国の因縁と、まあとにかくいろんなことがあった一年でした。
あ、そうそう。一応本ブログは鉄道サイトなのでそのネタもついでに上げとくと、2018年9月30日。
大規模な運休としては恐らく史上初、首都圏の鉄道各線で台風による計画運休が実施されましたね。
これは言われてみるとあたりまえのような気もしますが、今までやったこと無かったんですよ。そういえば。
とりあえず限界まで走らせて、限界超えたら容赦なく近隣の駅で全停車、みたいなことをしてたわけです。
なぜ今までこういったことをしなかったかというと、想像ですけどやはり鉄道事業は「公共事業」を旗印に、土地建物の固定資産税などいろいろ他の事業に比べ「優遇」を受けてるわけですよ。だから、路線が止まったら鉄道会社同士、振替輸送させて影響を最小限にとどめたり、バス代行や時にはタクシーを使ってでも顧客を目的地に届けるといったサービスを行ってきていたわけです。
それが、自分の都合で勝手に運休し出したりすると、「公共事業」の認定を国からもらえなくなるんじゃないかとかいう勝手な忖度が、鉄道会社にあったような気がします。
まあでも、「台風だったらしょうがない」という国民の合意は、今回のことで取れたでしょうから、これからはバンバンやってくるでしょう。まあサラリーマンとしてもそのほうが出社や帰社の理由に出来るから大助かりではありますが。
話がすっげーそれた。今回のネタはあくまで、3月のライオンの14巻が出るのがめちゃくちゃ遅かったという話題です。
で、ようやく手にした14巻。本当は書店でカバー付きで買いたかったけど、コンビニに行ったらたまたま目についたので即買い。YATTA!
首を長くして待ち続けた身にとって、14巻は「期待値以上」の出来でしたよ。
特に最後が良かった。「そういうことか」と思う結末。
10巻あたりから、主人公桐山君とヒロインひなちゃんの「すれ違い」が出てきたのですが、その理由が本巻で明らかになっちゃったんですね。
最初はひなちゃんの精神年齢が低いというネタ的要素で扱われていたのに、そんな理由があったなんて。
本当にこの作者の作品は、人物の掘り下げが深いなぁと、ただただ感嘆しちゃいました。
元担任のひなちゃん像「高校生の皮をかぶった小学生」の言葉を借りると、本作品はまさに「漫画の皮をかぶった芸術作品」です。
早くも15巻、期待大です。
ああでも1年後か。2年かもしれないな。
まあでも、漫画ならいざしらず芸術作品を下世話な納期とかで追い立てちゃいけない。
静かに待つのみです。じー。