リウマチの薬物療法では

特別な方法がとられています。


その名も「逆ピラミッド方式」

というものだそうです。




従来の薬物療法は

「ピラミッド方式」をとるのが

一般的です。

「ピラミッド方式」とは、

効き目が弱くても副作用のことを考えて

いわゆる弱い薬から投薬することです。

ガン末期の患者さんが麻薬を

少しずつ強くしていくのは

まさに「ピラミッド方式」といえます。




「逆ピラミッド方式」というのは、

その名のとおり、その逆をおこなう

薬物療法です。

つまり、早期から強い薬を投薬し、

効果が現れてきたら、少しずつ

薬の数や量を減らす、というものです。




関節リウマチは初期から

進行するものも多いそうで、

早期に治療をしないと骨破壊が

進んでしまうからです。




前回お話しした炎症を抑える

ステロイド系と非ステロイド系の薬と、

複数の抗リウマチ剤を使い、

効果を見ながら徐々に薬を減らしていく

わけですね。


実はこの加減が難しいみたいで

「減らしたら、また症状が進んでしまった」

という話を身近に聞いたことがあります。