クラシコム(7110)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が1社ありました。相変わらず週末グセは治ってないですが、1社ならちょうど良いペースですね。

IPO新規上場承認発表1社2022.7.1

クラシコム(7110)の上場日は2022年8月5日(金)で、今のところは単独上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事は先日IPO発表された日本ビジネスシステムズ(5036)に続きまたしてもみずほ証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券2社共同主幹事となっております。

ちなみにみずほ証券2022年7月19日(火)からIPO申し込み時の前受け金が「不要」になる予定となっており、ちょうど今回のこのクラシコム(7110)のIPO申し込みは7月20日(水)からとなっているため、前金不要になる予定です。

クラシコム(7110)のIPO(新規上場)情報

設立:2006年9月6日
業種:小売業
事業の内容:ECサイト「北欧、暮らしの道具店」における服飾雑貨等の販売事業

クラシコム(7110)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード7110
名称クラシコム
公募株数350,000株(新株式発行)
320,000株(自己株式の処分)
売出し株数1,468,000株
オーバーアロットメント320,700株
IPO主幹事証券みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
IPO引受幹事証券SBI証券
楽天証券100%完全抽選
マネックス証券100%完全抽選
松井証券前受け金不要
いちよし証券
auカブコム証券委託幹事
IPO発表日7月1日(金)
上場日8月5日(金)
仮条件決定日7月15日(金)
ブック・ビルディング期間7月20日(水)~7月26日(火)
公開価格決定日7月27日(水)
IPO申し込み期間7月28日(木)~8月2日(火)
上場時発行済株式総数7,070,000株
時価総額100.3億円
吸収金額34.9億円
想定価格1,420円(142,000円必要)

そしてこのクラシコム(7110)のIPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていることから、グループ会社となるauカブコム証券IPO委託幹事(裏幹事)として追加されそうです。今回もauカブコム証券はIPO主幹事からの委託となるため、割り当て数も比較的多めにあるかと思います。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ auカブコム証券公式サイト
auカブコム証券
当ブログ限定タイアップキャンペーン開催中!

クラシコム(7110)のIPO(新規上場)事業内容等

クラシコム(7110)は「北欧、暮らしの道具店」を通じて、ライフカルチャープラットフォーム事業という単一のセグメントで事業を展開しており、ビジネスラインとして「D2Cドメイン」「ブランドソリューションドメイン」を有し、ライフカルチャー(世界観)の源泉として「北欧、暮らしの道具店」の世界観を表現する多様なコンテンツを生み出し、様々なチャネルから発信し続けるコンテンツパブリッシャーとしての活動を行っています。

クラシコム(7110)IPOビジネスライン

D2Cドメイン

「北欧、暮らしの道具店」の提供している世界観に共感するお客様に対し、暮らしにフィットする商品を販売しております。収益の大半を生み出しているのは当ドメインであり、当社とユーザーとの間にはECモールやECプラットフォームが介在しておらず、自社サイトを通じて直接商品を提供しております。

ブランドソリューションドメイン

「北欧、暮らしの道具店」の強いブランドとコアな顧客基盤に加え、商品を紹介する読み物をはじめとした多様なコンテンツ制作で培った高い企画制作能力を活用し、クライアント企業のブランドが「選ばれ続けるブランド」になるためのソリューションを提供し、ナショナルブランド(全国で自社の製品を販売し、大規模に販促や宣伝活動に力を入れている広告主が展開しているブランド)を中心に、多くのブランドを継続的に支援しております。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額864,288千円に第三者割当増資による手取概算額上限418,962千円と合わせた手取概算額合計上限1,283,250千円については、今後の安定した経営と成長のためにも提供するコンテンツの品質を高めるとともに、多くの方にそれを届けることが重要と考えており、①人件費及び採用費として383,250千円(2023年7月期85,000千円、2024年7月期130,000千円、2025年7月期168,250千円)、②広告宣伝費として900,000千円(2023年7月期300,000千円、2024年7月期300,000千円、2025年7月期300,000千円)に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(クラシコムのIPO目論見書より一部抜粋)

クラシコム(7110)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

クラシコム(7110)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,420円としてオーバーアロットメント含め34.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて21,380枚と比較的多めにあり、海外投資家への販売はありません。

上述の通りクラシコム(7110)の事業内容はECサイト「北欧、暮らしの道具店」における服飾雑貨等の販売事業ということで、独自のライフカルチャー(世界観)でユーザーと繋がり、D2C(Direct to Customer)ドメインとブランドソリューションドメインを有するライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」を運営しています。

クラシコム(7110)は自社ECサイト「北欧、暮らしの道具店」をライフカルチャープラットフォームと呼び、世界中のセレクト商品やオリジナル商品などを取り扱っています。主力はアパレル・キッチン・インテリア雑貨で、自社企画のオリジナル商品は売上高の約50%を占めています。その他、web記事やコラム、オリジナルのドキュメンタリーやドラマ、ポッドキャストや劇場映画と、幅広いコンテンツの提供も行っています。

クラシコム(7110)IPOビジネスモデル

クラシコム(7110)の代表取締役社長の青木耕平氏は高校卒業後7年間は定職にも就かず、トラックの運転手や市場の出荷作業、化粧品の実演販売などを行っており、一緒にバンド活動をしていた妹の佐藤友子氏兄妹コンビで賃貸不動産のためのインターネットオークションサイトを立ち上げるも早々に撤退、古本を仕入れて売る「せどり」で食い繋ぐ日々もあったという、なかなか破天荒な来歴をお持ちの方のようです。

当時、起業を目指す方ほぼ全員と言っても良いほど読まれていた有名書籍ロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん貧乏父さん」という書籍にも影響を受けたそうです。ちゃっかり管理人も読んでいましたが、良い意味悪い意味含めて、この精神でよくIPO新規上場)までたどり着けたなぁという印象です。当然ながら相応の努力も必要だったかと思いますが、それ以上に兄妹で支え合った感をすごく感じます。

過去(2021年2月)にcoly(4175)というモバイルオンラインゲーム関連のIPO案件が「双子の姉妹社長」ということで話題になりましたが、今回も「兄妹」という観点で同じように話題になる可能性は一定あるかもしれませんね。従業員の大半が元顧客という点も面白い雇用システムです。

業績規模もそこそこ大きく、売上収益ともに右肩上がりで順調に推移しており、株主の中にはベンチャーキャピタル投資ファンドの保有株は無く、兄妹及び親族(?)1人の計3名のみの株主構成で、上場時の余計な売り圧力はありません。とはいえ、公開規模はIPO想定価格(1,420円)ベースで34.9億円と荷もたれ感を無視できる規模ではありません。この規模感になると大口(機関投資家、海外投資家)の参戦が必要となるレベルです。

ひとまずの初値評価はC級評価が妥当ラインでしょうか。地合い次第ではD級評価になるかもしれません。よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのクラシコム(7110)のIPO参加スタンスは中立で、今後のIPO市場の動向や大手初値予想会社の見解を見ながら考えて行きたいと思います。IPO共同主幹事2社のうちサブが個人投資家に優しい三菱UFJモルガン・スタンレー証券となることから、積極参加の際は素直に狙い目証券となりそうです。

クラシコム(7110)のIPO(新規上場)業績等

クラシコム(7110)のIPO経営指標
クラシコム(7110)IPO経営指標

クラシコム(7110)のIPO売上高及び経常利益
クラシコム(7110)IPO売上高及び経常利益

投資家登録(無料)だけでAmazonギフト券1,000円GET!

CREAL
クリアル(CREAL)とAmazonギフト券1,000円GETのタイアップ開催中!

オススメ情報

IPO歴15年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
IPO投資用オススメ証券会社ランキング

IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。 line友だち追加