災害時のラジオの重要性 | 被災地の情報屋M

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東日本大震災から2年が経ちました。
被災地の現状は?
復興が遅れているって何?
これからどうなるの?
被災地の情報屋Mが地元の人間ならではの情報を発信していきます。

みなさんのお宅にはラジオ乾電池は常備してありますか?
我が家には大小合わせて4台ほどのラジオがあり、東日本大震災発生時、とても役に立ちました。

あの激しい揺れが収まり、2階の自室から1階の茶の間に降りてテレビをつけようとしたら・・・
テレビがうんともすんとも言わない・・・
地震とともに停電になっているとは思いもしないわたしは、「お父さん、テレビの線が抜けたかもしれないから調べて」と怒鳴るように言いました。(興奮していたもので)
父は部屋の照明スイッチを入れながら、「停電だからダメだ」と冷静に言い、すぐにラジオの用意をしました。

わたしと父は各自ラジオを持ち、外に出ました。
ひっきりなしに揺れるため、怖くて家にいることができなかったのです。
外の方が安全に思えました。
近所の人たちも続々と外に出てきます。
こんなに人が住んでいたんだとびっくりするくらいの人でした。

ラジオを持っているのはわたしと父だけ。
わたしたちはボリュームを最大にして、みんなに聞こえるようにしました。
おかげで地震情報のみならず、アナウンサーの「大津波警報が発令されました!!」という切迫した声、「宮古で3メートル以上の津波が観測されています」などの情報が次々に入ってきました。

外に出た人や、海の近くから避難してきた人が広い場所に集まってきました。
ある程度、人が集まった場所に「ここにラジオを置いておくので聞いていてね。あと、電信柱の近くは倒れたり、電線が切れたりする可能性があるから、あんまり近づかないで」と声をかけ、妹と母の帰りを待っていたのです。

携帯やスマホでもラジオなどの情報を聞くことはできますが、停電している間は充電することができません。
やっぱり一番は乾電池が使えるラジオだと思います。

東日本大震災で、我が家は5日目の夜に電気が復旧しました。
これは大船渡市内でもかなり早い復旧です。
早期復旧が使命のライフラインでさえ、これだけの大規模災害となると復旧しようがないのです。

もしも、あなたの町で大災害が起き、大規模な停電が起こってしまった時。
あなたは災害情報を得ることができますか?
情報がないということは危険を回避できない可能性が高くなってきます。

今回の震災で「防災無線が聞こえなかった」という声も多くありますが、防災無線はあくまで他力本願だと思います。
自力で情報を取るのが一番。

そのための手段を持っていますか?
携帯やスマホの電池が無くなっても情報を得ることができますか?


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