こちらでは今回が今年度最初でした。

 

　こちらの小学校ともご縁をいただきこちらの課外授業の実施も１０年以上になります。

 

　その中で、これまでもいろんなことがありました。

 

　その経験を活かして取り組ませていただいていますので、毎年私自身もレベルアップを図っているつもりです。

 

　そういったところの授業となりましたが、今回は礼法のみになり、突きや蹴りまでいきませんでした。

 

　こどもたちとしてはそういったところまでやりたかった子もいたかもしれませんが、その前の心構えや空手を文化としてとらえた際の知識も理解してもらう必要があり、その説明と子供たちと意見交換していたら具体的な技法まではいきませんでした。

 

　これは、私の師の中山先生の教えでもありますが、技法の前にまず心法になります。

 

　これは空手の道場の方でもそうですが、中山先生が創始した快整体術でも同様の考えになります。話が脱線してしまいますので快整体術の話は書きませんが、人間があらゆる活動を行う上でまず心が大切になります。

 

　そんな中やっていただいたのが、履物をそろえるということです。

 

 

　最初ということもあり、体育館で行う際に上履きを脱いで準備してくれていましたが、その履物がそろっていないケースが散見されました。

 

　心を大切にする上で身近な行動としては整理・整頓があります。

 

　子供たちに「その心を整えることでできる身近行動はなんだろうか？」と質問をしたらしっかり答えてくれる子が多かったです。

 

　それをまず実行していただきました。

 

　最初に乱れていた上履きの光景と全員がきちんとそろえた上履きの光景を見ていただき、その違いも認識していただきました。

 

　やはりそのきちんとそろった光景をみるだけでも気持ちよくなります。

 

　そのすっきりとした気持ちのいい心で取り組まなければ、空手道としては自分の手や足を武器化しますので、ただの暴力になってしまいます。

 

　そして、暴力になってしまったら、子供たちの学校生活も楽しいものにはなりません。

 

　そういったところも解説しながら進めていきました。

 

　続いて、そこから礼法になります。

 

　そこでは正座のしかたや座礼や立礼の仕方まで行っていきました。

 

　下は正座のイラストです。

　

 

　この正座の動きは刀の操法からきています。

 

　

 

　そういったところから武道・武術の歴史の話もしながら進めていきました。

 

　次回から基本の突きの動作に入っていく予定ですが、学校の課外授業としてもただ身体を動かすのではなく、頭も動かしていただき、進めていきます。