医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

今の自民党、まずくないですか?

2022年07月27日 | 雑感
私の趣味の1つに読書があります。
だいたい1週間に1冊のペースで年間50冊ほどを読みます。興味の湧いたテーマがあるとそのテーマに関する書籍を集中的に10冊以上読むこともあります。

以前、集中的に読んでいた本は「人格や性格の異常」に関しての本です。異常といっても必ずしも「クレイジー」という意味ではなく、その言葉のごとく「常」から「異なる」という方が正確かもしれません。このことに関して、私は30冊以上ほど読みました。

さらにその前には「殺人犯の精神性・環境」に興味を持ち30冊ほど読みました。
秋葉原事件に関する「秋葉原事件 加藤智大の奇跡」もその1冊です。7年前に読みました。見ていただくと分かるように、この本の評価は高いです。 「犯人に寄り添って、事件の謎を究明しようとする著者の態度に感銘」と書いているレビュアーもいます。


さて、7月26日、秋葉原事件の犯人、加藤智大(ともひろ)の死刑が執行されました。
私は瞬間的に、「あ~~、ひどいなぁ、自民党」と思いました。


加藤智大の死刑が2011年に確定して今まで11年経過していますが、どうして今なのだろうか?安倍さんが暗殺されて騒いでいる今は、逆に死刑を避けるべきではないでしょうか。では今なぜ執行したのか?私は瞬時に察しました。

山下容疑者の模倣犯が現れて、次は「旧統一教会」と関係を持っていた多くの自民党の議員が暗殺されるのを避けるため、「見せしめ」として「そんなことしたら、加藤死刑囚と同じように死刑が執行されますよ」ということを示すために、本日死刑を執行したのだと推測できます。

でも、加藤死刑囚と山上容疑者では「犯情」が全く違います。

安倍政権の後期、そして現在は自民党は「李下に冠を正さず」を全く守れていないと感じます。

私のようにかんぐる人物が自民党を批判しないように、「今は加藤死刑囚の死刑執行は逆に避けるべき」ではないのでしょうか。自民党の彼らは確信犯的ですね。加藤死刑囚をトランプのカードのように自分たちの都合の良いように使って、酷いです。

安倍さんの国葬を強行しようとする自民党、結局、旧統一教会から選挙協力を受けていた自民党、ある議員の選挙を応援してほしいと旧統一教会に依頼していた安倍さん、『統一協会』の名称変更の決裁文書で、なぜか名称変更理由(規則変更理由〉を墨塗りしている自民党、加藤死刑囚の死刑を今のタイミングで行う自民党、今の自民党はまずくないですか?

私は法律にも興味を持っていて、法律の本も30冊以上読んできました。
私は2004年6月に「伊藤真の憲法入門―講義再現版」にレビューを書いています。残念ながら伊藤真先生は護憲派なので、納得はできませんでした。高評価を書いている人たちは伊藤先生の生徒達が先生に忖度したのですよね。その他の鋭いレビュアーも「「なぜ憲法に従わなければならないのか」という問いをあえてなのか避けている」と書いています。

私はこのシリーズで「刑事訴訟法」「民事訴訟法」「民法」「刑法」「商法」を読みました。

加藤死刑囚は死刑で当たり前ですが、だからといって山上容疑者も死刑で当たり前ということにはならないし、今後そういう誘導があれば、それでは日本がロシアのような国と同じになってしまうと思います。

加藤死刑囚は罪のない人を7人殺害しています。「罪」の定義にもよりますが、山上容疑者は1人で、死刑を覚悟していますから殺害後も逃走せずおとなしく捕まっています。被告人の性格、生い立ち、生来の家庭環境も明らかです。

法廷用語で、「情状酌量」という言葉があります。
情状酌量を判断するにあたり考慮される一切の事情とは、大きくわけて「犯情」と「一般情状」に分類することができます。

「犯情」では次の4つが考慮されます。
犯行の態様
故意か過失か、単独犯か共犯か、武器を使用したのかなど
犯行の計画性
思いつきの偶発的な犯行か、前もって計画された犯行か
犯行の動機
物欲・色欲・刺激などの私利私欲が動機なのか、やむを得ない事情があるケースなのか
犯行結果の重大性
被害額の大小、負傷程度の重軽、死亡の有無、後遺症の有無、社会的反響の大小など

「一般情状」では次の12が考慮されます。
被告人の年齢
被告人の性格、生い立ち、生来の家庭環境
被告人自身の反省の有無
被害者への賠償の有無、示談の結果
被告人の更生意欲の有無
被告人に適切な身元引受人や監督者が存在するか
定職に就くなど更生に向けた環境が整っているか
前科・前歴の有無
常習性の有無
犯行の原因は解消されているか
共犯者と絶縁できているか
被告人と被害者の関係 など

山上容疑者には十分「情状酌量」が適応できると思います。今の自民党が(もちろん直接的にではなく)無理矢理「死刑」に持ち込もうとするなら、日本がロシアのような国と同じになってしまうと思います。

最後に、私の愛読書の1つ、学問のすゝめ (岩波文庫)で福沢諭吉先生は「暗殺」に関しても言及しています。
60ページです。
「天下古今の実験に、暗殺をもってよく事を成し世間の幸福を増したるものは未だかつてこれあらざるなり」
この言葉が本当に正しいのか、私は、今後の経過を慎重に監視したいと思います。

山上容疑者の行為によって、今まで泣き寝入りを余儀なくされていた人々、子供達が声を上げ、旧統一教会と自民党の酷さが明らかになってきたのは紛れもない事実なのです。

「殺人犯の精神性」については後日またお伝えしたいと思います。

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