知らない人は多分ハクチョウの子供と思うはず(東庄町 夏目の堰~旭市の海岸)※前編 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

昨年、稲敷に足を運んだことで

チバラキゾーンの開拓が一気に進みましたが

今回は稲敷よりさらに東、千葉県北東部の

東庄町(とうのしょうまち)に出かけました。

 

スタート地点は成田線の下総豊里駅(写真)。

ここから、ハクガンの飛来しているという

夏目の堰方面に向かいます。

詳細は後述しますが、その後さらに南へ進み

最終的には昨年も行った旭市の海岸まで

歩いて行きました。あまりにも長過ぎる行程ですので

前後編に分けてお送りします。<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

駅から目的地の堰までは田畑、草地、住宅ばかりでとても静か。

コンビニはありましたのでそちらで飲み物を購入。

道中、ツグミ(左)やタヒバリ(右)が見られました。

 

 

 

 

 

駅から大体1時間10分程度で、

目的の夏目の堰が見えてきました。

 

かなり遠方から見てもわかる

多数の白い「点」。

これらはすべてハクチョウです。

 

 

 

 

ここが夏目の堰です。

遠くからだとハクチョウが目立ちましたが

数については小さいカモの方がはるかに多いです。

(個体数を数えるのは発狂するのでやめておきます)

 

 

 

 

 

集合体恐怖症の方はご注意ください。

言うのが遅いですか

 

 

 

 

 

飛来している白鳥の数も相当のものでしたが

どうやらすべてコハクチョウのようでした。

カモにつきましては、オナガガモが大半でしたが

この写真、上の方をよくよく見てみると

トモエガモが混じっていたりします。わかりますでしょうか?

 

トモエガモの存在に気づいたのは帰宅した後だったので

この時はちゃんと撮らずに移動してしまいました。

気づいてすごく後悔したのは言うまでもない。orz

 

なお、新宿御苑なんかに出現すると

かつてそこそこ騒ぎになっていたトモエガモですが

チバラキゾーンには結構多数飛来するのだとか。

というより、全国的に数が増えている模様です。

 

 

 

 

 

これはハクガンではなく

どうやらマガモのアルビノ(?)みたいです。

堰の中に1羽だけ紛れていました。

 

 

 

 

 

堰を一周した辺りでハクチョウたちが移動を開始。

南の田園地帯に向かって、

何度か「小分け」で飛んでいきました。

 

なのでこの田園地帯を歩いていると

何度となく頭上をコハクチョウが通過するということに。

かつて関東では多々良沼くらいにしか飛来しないと

本気で思っていた時期があるのは消したい黒歴史。

……ないとは思いますが

一応、落とし物には注意しましょう。

 

 

 

 

 

ハクチョウは堰にいた個体すべてが

同じ場所に下りるわけではなく

小分けでそれぞれ違う田んぼに着陸します。

とは言え、ある程度は「好みの場所」があるらしく、

写真のように結構な数が固まることもあります。

 

 

 

 

 

そんな中、明らかにハクチョウよりも小さい

それでいて形のよく似た鳥が4羽。

(写真には3羽しか写っていませんが)

これこそが今回のお目当てだった

ガンの仲間 ハクガンでございます。

 

遭遇率・・・1 (関東ではかなり稀)

インパクト・・・4 (一般的なカモよりやや大きい)

美しさ・・・3 (成鳥はもっと白色)

俊敏性・・・3 (そんなに忙しなく歩き回ったりはしない)

知名度・・・2 (都心で見られないので)

 

二ホンイノシシサバクヒタキ

いずれも昨年12月末に撮影したものとなりますので

このハクガンこそが正真正銘、2023年最初の新顔となります。

(ただし上記2種は勿体ないので今年の新顔とします)

 

 

 

 

 

こういう構図で一緒にいるのを見かけたら

何も知らなければ親子と間違えても

不思議はない……というより自然な流れです。

 

一番手前のコハクチョウが

振り向いて「早く来い」

呼んでいるような姿勢に見えるのもポイント。

 

 

 

 

 

この写真でも中央にハクガンがいるのですが

俯瞰だとさらに別種だとわかりにくいかもしれません。

 

にしても、この写真だけだと

まるで新潟みたいに見えてきます……。

 

 

 

 

 

最後に、羽ばたいたシーンを撮影。

ここにいた個体は4体ともまだ若いらしく

成熟した個体はもっと白味が鮮やかなのだとか。

いつか見る機会があれば嬉しいですね。

 

ところでコイツ、妙に顔が作りものっぽい……。

もちろん本物ですけどね(汗)

 

 

 

 

<後編に続く>

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年2月19日(日)に開催いたします。

 行先は「浮間公園&戸田市内の水場」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

 

【お終いに】

当方が現在主宰しております自然散策講座「首都圏生きものめぐり」ならびに更新中のブログ「首都圏生きものめぐり」は、当方の現在の勤務先(雇用形態は業務委託です)の発行物、店舗での営業内容、Instagram等でのSNSでの発信内容、および各種活動とは一切関係しておりません。また、当方の自然感や政治・文化的な主義主張もまた必ずしも勤務先のそれと一致するものではありません。

当方勤務先のあらゆる事業・活動内容につきまして、「首都圏生きものめぐり」主宰者としては一切お答えしかねますので、あらかじめご了承ください。また、特定の政治的・文化的な価値観の押しつけやそれに関連する各種活動への勧誘等は、従来どおり、本講座におきましては一切いたしませんことを、ここに明記させていただきます。

今後とも「首都圏生きものめぐり」を何卒よろしくお願いいたします。