空気感染していると考え新型コロナ対策を見直す

従来の感染対策と認識では、エアロゾル・空気感染に対応できない

新型コロナウイルス発生当初、その感染経路は、手指にウイルスがついて顔などを触って起こる「接触感染」や、会話やくしゃみ・せきなどで出る唾液の水しぶきを吸い込んでの「飛沫(ひまつ)感染」で、空気感染はしないと伝えられ、手洗いや消毒、人混み・密の回避やソーシャルディスタンス確保などの対策が叫ばれてきました。

しかし実際は、2メートル以上飛ぶ細かい飛沫・エアロゾルによって空気感染しているという見方が世界でも主流になっているようです。

特に感染力が強く最近まで猛威を振るったイギリス変異型や、世界で置き換わりつつあるインド変異型。

新たに発生したイギリス型とインド型の特徴を併せ持つベトナム変異型は、空気中で急速に感染すると報告されています。

ところが日本政府の感染対策の責任者・O会長は、少し前に「空気感染はしていないだろう」と「ご自身の感覚で」なぜか否定してしまいます。

日本の政府の対策は医学的な観点からも異常で、何をするにも後手後手です。

水際対策のために重要な空港検疫が、どういうわけか精度の低い抗原検査を採用したり。

GOTOキャンペーンでわざわざウイルスを拡散したり。

感染者を低く見せるためか、どれだけ感染が疑われる症状があってもなかなかPCR検査を受けさせず、感染者の隔離もされないため無駄に感染を広めたり。

学校で感染が広まろうとも対面授業にこだわり、家庭・学校間での感染拡大を招いたり。

オリンピック優先・特定業者への中抜き優先。無責任で場当たり的で、防疫のセオリーを無視したものが多すぎます。

このまま政府とその周辺の専門家の言う事を信じ、従来の接触感染と飛沫感染だけの対策で突き進むと、今後も感染者と死者が増えかねません。

最初に空気感染しているのでは?と考えたのは、コロナ発生当初の横浜の大型クルーズ船です。

短期間であっという間に乗客のみならず、船内に入った防護装備した医療スタッフにまで感染が広まったときでした。

手指からの接触感染や、ウイルスを含む飛沫が2mで落下するとされる飛沫感染では、こんなに感染は広まらないだろうと考えられました。

他にも人にはまったく会わず自宅にこもり、外食もせず、時々スーパーやコンビニエンスストアに買い出しに行くくらいだった人が、コロナウイルスに感染したケースもあります。そうなると感染した場所は、コンビニやスーパーの店内かその道中という事になります。

そういった状況から考えると、やはり接触感染や単純な飛沫感染だけでは説明がつかないわけです。

従って新型コロナウイルスは空気感染していると考え、その対策を取ることが大事だと思います。

空気感染に対する具体的な対策は?

空気感染対策については、できることは多くないかもしれません。

しかし空気感染の可能性を念頭において警戒し今後の行動を変えていくこと、対策を立てることと、今まで通りの三密回避や手を洗う対策で良しとするのとでは感染の可能性は大きく変わってくると思います。

具体的な対策については自分も模索中ですが、以下のことが考えられます。

マスクについて

1)できるだけ医療用に近い4層以上の高度な立体型マスクを使用する。

空気感染に対応するのは五層構造のN95マスク。四層構造の立体型ではKF94がある。

通常の不織布マスクは三層構造の物が多く、厚みが少し心もとないうえどうしても隙間ができやすい。

四層以上の物は多少値段が張るが安くなって手に入りやすくなってきている。感染して命に係わるより多少費用をかけても良いと考える。

高度なマスクはネット通販で一枚100~200円ほどで、これをローテーションで再利用してコストを抑える方法も。

ただし酸欠と熱中症は要注意。つけてみて苦しくないか心肺に負担がないか注意すること。

マスクをつけての激しい運動は絶対に行ってはならない。

2、マスクと顔の隙間をできるだけ作らないようにマスクをつける必要がある。顔の形に合わせて鼻部分のワイヤーをしっかり曲げ、マスクをしっかり顔に密着させる。顎の下までマスクを広げる。

3、紐が長い・顔が小さい人などは、マスクがズレて隙間ができる場合、紐を切って結ぶと顔に密着しやすくなる。耳に八の字にかけても良いかも。

買い出し・外出について

1、買い出しなどでも感染する危険があるので、買い物も頻度をできるだけ減らし、連続してウイルスの空気に触れないようにすること。

2、ネット通販や食材の宅配サービスもを利用するのも手。ネット通販の場合、最近は配送直前にメール連絡が来て「置き配」と言って、玄関に荷物を置いて行くものも。配送業者と接触しないで済む。なお雨の日は直接手渡しになる模様。

3、人が街に増える土日や、人の多い時間帯・駅前など人の往来の激しい場所への無用な外出は避けること。

4、晴れた日の日中、気温高く・日光が強い時間帯の方が、空気中のウイルスは死滅しやすい。寒い日や夜の方が危険。

家での対策について

1、コロナウイルスは人のいない所でも空中をただよい、数時間は感染能力を維持する可能性があるので、家の換気は頻繁に良く行うこと。人ごみの密でなければ安全というわけではないし、2メートルのソーシャル・ディスタンスでは不十分の可能性がある。

2、家族間での感染は防ぐのが難しいが、家族と会話・接触するときはマスク着用することも検討してもいいと思う。

換気した自室で一人過ごす分には、マスクは外していて問題ない。

3、ウイルスが死滅しやすいのでカーテンを開け、日光を室内によく取り入れること。

4、排泄物にもウイルスが出る。トイレでの感染の可能性もあるため、トイレは水が飛び散らないよう蓋をして流すこと。

洗剤と一緒に流しても良いかもしれない。

5、トイレ内もよく換気し、トイレの便座や蓋・床なども、アルコール消毒を頻繁に行うと良い。

6、エアロゾルの粒子はタバコの煙と同じくらいの大きさという説もあり、衣服につけて持ち帰る可能性があるため、外出後の衣服の取り扱いは注意。

可能であれば、お風呂に直行して衣服ごと洗ってしまうか、若干強引で問題はあるが、玄関に入る前に消毒スプレーを衣服やかばんを吹きかけてしまうのも手か?その際、アルコールと衣服についたウイルスを吸い込んだり、目に入れたりしないようにする必要がある。

学校や職場について

1、少しでも不調や異変がある場合、仕事や学校は必ず休み、栄養を取り安静にしてよく休むこと。栄養補給(特にビタミン)と寝ることが回復には必要不可欠。

2、職場でも学校でも、少しでも不調のある人には即・休むことを徹底してもらう。

従来の日本社会では簡単に休めない風潮があるが、無理して出てきて職場や学校内で感染が広まれば、事業所・クラス崩壊を引き起こしかねない。

コロナでなくても免疫が落ちればコロナにも感染しやすくなるため、よく休むことがコロナ対策に大事なのだと、先生や職場の責任者が生徒や従業員に伝えること。

樹りん気功Twitter