徐々に甘くなっているグリーン購入への取り組み | 重冨たつや(地域政党あしたの川崎)公式ブログ

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市民が安心して市政を託せる市議会を目指して活動中です。選挙があるときもないときも、議員活動の見える化が重要だと思います。地方議会はなかなかメディアで取り上げられませんので、少しでも身近に感じて頂けるように情報を発信していきます!

令和3年度の決算審査に向けて準備を進めています。

 

私は今、環境委員会に所属しているので、環境局・交通局・上下水道局・港湾局を担当することになります。

 

環境局の取り組みの中で気になったのが「グリーン購入」です。

 

グリーン購入は、製品やサービスを購入するときに、できるだけ環境への負荷が少ないもの(適合品)を購入しましょう。という考え方です。

 

何を適合品とするのかは品目によって細かな判断基準がある場合もありますが、一番わかりやすいのはエコマークがついているものを買いましょうという具合です。

 

川崎市では、このグリーン購入の調達実績が年々低下しています。

 

平成28年度⇒99%

平成29年度⇒99%

平成30年度⇒95%

令和元年度⇒93%

令和2年度⇒89%

令和3年度⇒88%

 

こういった評価指標では上げ下げを繰り返しながら上がっていく、下がっていく、ということはよくありますが、これだけ一方的に下がり続けるというのは比較的珍しいように思います。

 

内訳をみてみると、調達総数の98%を紙類が占めていました。(そもそも紙類が全体のパーセンテージに与える影響が大きすぎる集計にもやや難ありですが)

 

なので、紙類のグリーン購入実績がそのまま市全体の実績になると言っても過言ではありません。

 

そして、その紙類の89%を教育委員会が調達していました。学校に使用される紙です。

 

グリーン購入の調達実績が下がってきたころに、市立学校への事務支援員さんの配置を始めているので何か関係しているのかなとも思いましたが、

 

教育委員会の話では、事務支援員さんが物品の調達事務を行うことはないとのことでした。

 

決算の審査は時間との勝負のため、原因の特定は後回しになりますが、ひとまず学校におけるグリーン購入を促進することがまずは最初の打ち手になりそうです。

 

業務上求められる仕様(性能)のもので基準に適合するものがない場合は仕方ないですし、価格や納期の関係でどうしても適合品を選ぶことが難しいこともあるでしょうが、

 

過去には99%を達成できていたわけですし、川崎市はこれから、新築建築物に太陽光パネルの設置を義務づけるというある種の規制を市民・事業者に課そうとしているわけですから、

 

まずは市役所できっちりと環境配慮の取り組みを徹底してほしいと思います。