桜の写真見せて!

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今年の桜の写真はまだない。
 
一昨年の写真で
中目黒に桜を見に行ったときのもの。

 

 

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ホレス・シルヴァーの曲に

Cherry Blossom がある

彼が若き日に作曲した不朽の名作である。

シルヴァーの情熱と矜持が注ぎ込まれている。

 

曲は美しく、柔らかな前奏から始まる

春の朝日が樹間に射し込むような温かみのある旋律。

彼自身のピアノソロが現れ、一気に満開の桜が飛び出す

指先から溢れおちる柔らかな音色の1音1音が

舞い散る花弁のごとくに感じる。

そして曲の高まりとともに、1本の桜が視界に広がるかのよう。

 

中盤に差し掛かると卓越した技巧で、

風が桜の枝を揺らすごとく緩急自在の旋律を紡ぎ出す。

ただ無秩序でなく合理的だ。

花の妖しく儚い舞に呼応するかのようである。

 

終盤には切れ味が増して桜の生き様を称える

まさに、シルヴァーの行く末を見据えたような思いを感じる。

 

ホレス・シルヴァーは1928年アイルランド系の貧しい家に生まれた

両親の愛情に恵まれなかったが、10代からピアノを習い始め

20代からはニューヨークへ。当初は貧困に喘ぎアルコール依存症にもなった。

類まれなる才能は徐々に認められて、1950年代後半には

アート・ブレイキーやマイルス・デイヴィスらに見出され

彼らと名セッションを繰り広げる。

1960年代ではスターダムにのし上がり、ヒットを飛ばす

ブルーノートの黄金期をつくるのである。

一方で、ドラッグに溺れ、レコード会社を干され10年もの間

音楽界から身を引く。

リサージェンスで再び復活の時をむかえ脚光を浴びるのである。

しかし妻や娘との確執があり、高齢になっても孤独な生活を続け

2014年に逝去するまで人生は暗い影に付きまとわれた

 

栄光と挫折を経験したホレス・シルヴァーの

紆余曲折がそのまま曲になったようなそんな

Cherry Blossomだ。

 

実にこの年代の芸術家らしい生き方である。

 

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この年代のというのは
酒は芸の肥やし的なスポンサー谷町路線が
やや古いのだと思うからだ。
 
酒やドラッグに溺れなければ芸術は生まれない
というのは感受性の問題であって
AIの時代には新しい創造の形があってもよいのではないか
と思うからである。
 
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ではでは、皆様

素敵なナイトライフを!