本日は念願かなって多治見の「信濃屋」に行ってまいりました。

うどん屋さんです。

とにかくすごい店なんです。

まず、営業日。

水曜・木曜・金曜・土曜の4日間のみ。

日曜・月曜・火曜と店が休み。

営業時間も11時から15時頃の売り切れるまで。

もっと早く売り切れちゃうと閉店しちゃうらしい。


次に外観。



お世辞にもきれいなお店とは言えません。

どちらかといえば古くて小汚い。(失礼)

店内もテーブルとちゃぶ台、それに座敷があるけど全部で20名も入ったら満席。

奥の座敷には、普通に箪笥とか置いてあるし普通の民家って感じです。

しかし、いつも満席。



次に値段。

関東でいうところの、かけうどんが660円。

具はネギがちょこっと入っているだけ。

量も、ごはん茶碗くらいの量。


大盛りを注文しても、普通の並盛くらい。
大盛りだと810円。


(左が大盛り。右が並盛)


要するに、バカ高い。

冷製のうどんも同じ値段。

ちなみに、冷製のかけうどんを中京地区では「コロ」といいます。

おかしな呼び方をするものなんですが、
ここ「信濃屋」が発祥の地だそうです。

「香露」と書いて「コロ」とよぶのだそう。
これで納得しました。

そして極めつけの、「
支那そば」。

見た感じ、パスタの「フェットウッチーネ」のような麺。

これをなぜ
支那そば」というかは謎ですが、コシのある麺です。

ごらんのとおり、具はほとんどありません。

並盛860円、大盛り1000円くらいだったかな。

とにかくうどんよりさらに高いのです。


大人一人ですべて大盛りで、
3種類とも簡単に食べることが出来ました。

量も少ないし、具もないんだから楽勝です。

しかし、2500円を軽く超えてしまうお値段。

本当に高いのです。

でも、それに見合うだけの価値のある麺と出汁。

もう一度、来たくなってしまう魅力的なうどんです。

だから、いつも行列作ってるらしいです。


では、なぜこんなに高いのかというと
とにかく仕込みに恐ろしく時間がかかるんですね。

機械も使わずご主人が手で2時間以上も練って生地を作る。

一晩寝かせて、翌日ゆでるのですが、
ゆで時間が1時間かかるそうです。

もちろんうどんツユにもこだわりがあって、
数種類のたまり醤油を組み合わせて作っています。

たかがうどんで、これだけ感動することは初めてかもです。

あ、お偉いさんにご馳走になったので自腹は切ってないです。
念のため。

ご馳走様でした。