初めてロンくんのお宅に伺ったのは

昨年12月の初め。

その一月後

去勢も終わったということで

今後についてのお話を

させて頂くためにもう一度伺いました。

本当はご主人も一緒に

お話を聞かせてもらえると良かったのですが

なかなかお休みが取れないということで

ママさんからもう一度お話を

聞かせていただこうと思っていました。

実は伺う2日前に

『犬の幸せ』

についてご家族で話し合ってみてください。

とお願いしました。

娘さんも含めて

話し合いをしてくださったとのこと。

私は話し合いの結果によっては

手放すことも選択肢のひとつとして

用意していました。

ママさんもあまりに手に負えなければ

それもありかと思っていると

ご主人に伝えたところ

ご主人の口から

『そのつもりは無い。

ロンは俺たちが幸せにする』

と言われたということでした。

私はそれを聞いてほっとしました。

私たちがお預かりするのは簡単なこと。

うちで人と暮らすということを

伝えれば、賢いロンくんは理解すると思います。

でも、ロンくんは御家族と共に

穏やかに安心して暮らすことができなければ

どれだけ預けてもらっても

全く意味の無いこと。

2回目に伺ってお話をお聞きした時に

ご主人のロンくんに対する態度が

変わってきたと感じます。

とママさんが言われました。

お散歩も時々一緒に

行ってくれると言われました。

お散歩はこれからもっと大きくなれば

もっと力が強くなるので

出来ればご主人に行ってもらえるように

なるといいですね。

そして、ロンくんの位置づけを

ご家族みんなが統一して

ロンくんと向き合っていってほしい。

とお話させてもらいました。

ロンくんを迎えてから

ご家族全員がロンくんに振り回され

ロンくん中心の生活になってしまっていたと

話してくださいました。

ママさんはお花が大好きで

いつもお花を買ってお部屋に置いてたのに

ロンくんが来てから

お花を買う余裕も無くなってたそうです。

先日

そうだ！

お花を買おう！

と思いたち、お花を買ったとき

ロンくんが来てからというもの

お花を買うことすら忘れていたことに

気がついたと。

せっかく幸せになるために

やってきたロンくん。

みんなで仲良く暮らしたいと思い

迎えたロンくん。

今回は

誰が悪い。ということではなく

『どうしていいのかわからなかった』

たけなのです。

それさえわかれば

みんなが幸せに暮らすことができます。

犬の言い分をわかってあげる。

自分たちの暮らしと擦り合わせる。

それが犬と向き合うということ。

その日の夜早速ご主人と

話し合ってくださったと

ママさんから連絡をいただきました。

ご主人は

ロンは預けることはしないで

自分たちでちゃんと向き合う。

そうしないと誰の犬かわからなくなる。

ご主人の中でロンくんを受け入れる気持ちが

できているとママさんは感じたそうです。

本当に嬉しかった。

飼い主さんとは特別なことを

しなければならないわけではないのです。

自分の家族として

責任を持ち常に向き合う。

ロンくんはとても大切なメッセージを

伝えに来たんだと思います。

理想的な

犬との暮らしへ向けてスタートした

ロンくんのご家族を

これからもっとずっと見守り

寄り添って行きたいと思います。

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