ヘル・フィールド ナチスの戦城(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  あらすじ

 

 

注意!

ネタバレを知らないほうが楽しめます。

 

 

 

第二次世界大戦のフランス。

ナチスドイツが占領していた城に配備された5人のアメリカ兵。

隊長はクリス

 

 

城に行くまでにナチスを見つけたので行きがけの駄賃にヌッコロシングしとくわ。

彼らが城に着くと、それまで見張りをしてた兵士たちは、そそくさと撤退。

 

 

むっちゃオサレでゴージャスで居心地よさそうなお城なのに、なぜ?

ナチスが攻撃してくるんかのぅ?

 

 

床に爪痕があったり、燃えたような跡があったり、足音が聞こえたり、縊死死体の幻覚が見えたり、開かずのボックスがあったり。

無線で「ここを去れば死ぬ」とメッセージが入ったり。

 

 

そうこうしてたら、彼らの前にお化け登場。

しかもナチスも攻撃してきよった。

何とかナチスを追い払うが、

この攻撃で手りゅう弾を身を挺して防いだブッチーが意識不明の重症に。

 

 

 

 

兵士たちは地下で日記を見つける。

その日記には、この城の持ち主だった家族がナチスにKILLされたことが書かれてた。

息子は溺死させられ娘は吊るされた。

主人は生きたまま焼かれた。

 

 

なんたるちあ!?ポーン

 

 

意識不明だったブッチーが突如意識を取り戻し、

「わしらがやったんや」

「これは現実ちやうねん!」

と言ってシボンヌドクロ

 

 

ブッチーを埋葬して皆は城を出るが、

どこを歩いても必ず城に戻ってくる。

そして「ヴェトルレク」という謎の言葉が脳裏に浮かんでくる。

 

 

クリスは皆さんを埋葬し成仏させることに。

 

 

あの日記を調べると、

「ヴェトルレク」の意味は、

「悪いことしたら10倍になって悪いことがやってきますからな、苦しみますさかいな」

というイスラム語であることがわかったん。

 

 

なぜにイスラム?

 

 

 

 

 

 

 以下ネタバレ

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで( ゚д゚)ハッ!

目が覚めたクリス。

なぜかドクターと看護師らしき人がいるじゃない。

 

 

「おフランスのお城にいたはずザンス」

 

 

実はクリスたち、本当の現実ではアフガニスタンで戦ってたん。

情報を流してくれていた医者一家が襲撃されたとき、

5人は彼らを助けず保身に走っちゃったん。

 

 

気持ちはな?

気持ちでは助けようとしたんやで?

でも行動に移さなければ、なんにもならしません。

 

 

隠れているアメリカ兵の目の前で、

医師の息子は溺死、娘は吊られ、医師自身は焼き殺された。

城で起きた(仮想空間)と思ってたのは、

アフガン(現実世界)で起きてたってこと。

 

 

イスラムの兵が立ち去って行き、

隠れていた5人が出てきたら、

生き残った嫁が爆弾を持って突っ込んで来はった。

そして自爆。

5人は吹き飛ばされてドカーンよ。

嫁の呪詛「ヴェトルレク」が、彼らにかけられた。

 

 

……で、

身体のあちこちが損壊した彼らはアフガンの最新医療施設に運び込まれたって訳。

 

 

周囲を見ると、部下たちも寝かされてる。

中には下顎を吹き飛ばされてる人もいるやんかいさ。

ブッチーは一度目が覚めたものの、そのまま帰らぬ人になったらしい。

 

 

クリスたちはAIに仮想空間で疑似体験をさせられてた。

生きようとする欲望を生み出すために。

バーチャル世界を第二次世界大戦に設定したのは、

その時代が一番仲間の絆が生まれるから。

現に生死の境を彷徨ってた……っていうか半ばあちらの世界に行ってた彼らは回復傾向を見せている。

 

 

ところが現実の世界に、あの亡霊たちが現れてるじゃん。

医療施設にどろろーんと登場。

おフランスの亡霊とアフガンの亡霊が重なり合うように。

 

 

こちらの世界にまでやってきた、彼ら。

最早、仮想ではなくリアル。

 

 

「あかーん、

仮想空間に戻して。

今度こそ、助けたいから。

(そして助かりたいから)」

クリスの訴えに医師たちは再度クリスを仮想空間に送り込もうとするが、

現実に侵食してきた彼ら幽霊さんのせいでAIがおかしくなり、

クリスは記憶を失ったまま、

最初にいたおフランスに戻ってしまう。

 

 

 

なーんも覚えてないまま振出しに戻る。

 

 

歴史は繰り返される…ん…か?

 

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

  感想

 

 

え?

面白いんですけど。

かなり好みなんですけど。

評論家の評価なんぞ、当てにならぬわ!

 

 

つじつまの合わないこととかが全部、カチッとはまっていく快感。

 

 

ナチス……ってだけで、

「戦争ものかよ。

でもまぁ監督が『バタフライ・エフェクト』(傑作)『デッドコースター』(傑作)の人やから観るか」

なんて思っててスマヌ。

 

 

冒頭、クリスたちがナチの兵士たちを虐殺するシーンが容赦ないうえにグロで、

もうアカンと思う人が出ると思いますが、

真骨頂はここからですよニヒヒ

 

 

クリスたちはナチの兵士たちを残酷にKILLしてた。

それがアフガンでは自分たちの身に降りかかってくるかもしれへん。

戦争ってそういうもんやん?

そう思うと医者一家が無慈悲にKILLされて行っても見殺しにするわ、

自分が一番大事やもん。

 

 

でも情報を流してた方たちは、

「あんた守る言うてたやん!

守ってくれへんの?

隠れてただけなん?

シネヤカスムキー

って思うよね。

 

 

 

戦争もの→ホラー→SF?→ホラー。

 

 

日記、

非現実の現実への干渉、

呪い、

戦争……と、

読了した『火喰鳥を、喰う』とどこか被ったりして。

 

 

すんません。

『ヘルフィールド』のほうが面白かったです。

 

 

ホラーシーンも頑張ってはった。

 

 

白い粉(小麦粉?)を部屋にまくと、そこに足跡がつくところ。

足跡が自分の前に来るところ。

うひぃと目をつぶっちゃい、ちょっとだけ開けたらお化けがキシャーってするところ。

この一連の流れが善き。

 

 

最新鋭の医療機器が整った病室にお化けさんが「おこんにちは」とやってくるシーンも善き。

 

 

古き良きお化け屋敷ものと戦争映画を融合させた上に、

SF要素までぶち込んで、

カッ●ヌードル合体バージョンを買ったらおにぎりまでおまけで付けてくれるようなもんよ。

なんか例えが違う。

 

 

この映画のテーマは。

嫁、呪う相手はクリスたちちゃうんちゃう?

自分の家族KILLしたやつらを呪えばいいんちゃう?

そうは思うけど、

怒りの矛先は、見て見ぬふりをした人に向けられるもんやねんて。

上矢印

これ!

 

 

好みははっきり分かれると思うんですよ。

オススメしたいけど、

こういう回りくどい解明方法が好きじゃない人には向いてないかも。

あと微量のグロもダメって方にも向いてないかも。

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