黙っていられないので、久しぶりに投稿してみた。

近年、FIT買取価格の低下と相まって太陽光発電設備価格がこなれてきており、低圧でありながらパネル100kW超えの超過積載が手軽に構築できるようになった。

しかしながら、構築クオリティには疑問視されるサイトがとても多いのが現実。

単相パワコン過積載サイトに多いのが、主幹ブレーカの発熱トリップ。
他に雪国での架台破損があるがそれは別の機会に。

主幹ブレーカのトリップは梅雨明け猛暑で全国で多発している模様。


最近のブレーカはトリップしたら半落ちという、ハンドル(スイッチとは呼ばないらしい)がONとOFFの真ん中あたりで止まる仕組み。
この半落ちはブレーカの種類(サーキットブレーカ、漏電ブレーカ)を問わない。
漏電ブレーカの場合、漏電(地絡)検出でトリップしたら、状態表示のイボが飛び出すので判別できる。


なぜ主幹ブレーカが落ちるのか。
本音は日東工業/カワムラなどの盤屋集電箱が高品質でベストセレクションとなる。
だが、下請け調達となると高額で避けられ、手組みになる。
もう一点ある。盤屋集電箱は縦にとても長く架台の高さが低い野立てには使い勝手がよくない。

そこで、手組み集電箱が電気工事士で現場製作される。
ただ、手組みゆえの宿命で、人間系により複数のケーブルをブレーカの端子台でまとめて手締めするのでここが緩むのだ。特に2次側分岐のところだ。

また、幹線の100sqケーブルを狭いボックスに許容曲げRを確保しつつ、収納するのか匠の技量が問われる。
匠なら狭い集電ボックスにブレーカをアンシンメトリック配置するだろう。
だが、なぜかブレーカをシンメトリック配置しているのだ、100sqのケーブルはそう簡単に曲げられない。非力な私は絶対できない。

こんなところのクオリティがサイトが長期安定運用できるかのキーになってくる。

ガンコ匠仕様は絶対金属製の集電ボックス。当然外箱は接地してある。
だが、ケチがはいると途端に安価なプラボックスになる。
そもそもプラボックスは電気機器を雨水から隔離収納するのが目的であり、ブレーカ収納が目的ではない。

交流集電箱にプラボックスが使われたら、マイナスポイント。
これはセカンダリ購入でも応用できるチェック項目だろう。

実際、単相超過積載発電所でフルパワーが安定的に5年持つかと思うと疑問視されるところだ。
私はできれば三相パワコンをチョイスしたいところだが、プロダクトが貧弱。
高圧50kWパワコンと絶縁トランスのセットしかない絶縁トランスは耐雷性があるのでよしとしても、質量が350kgあるし、基礎工事が面倒だ。

単相パワコンなら銅バーの集電箱を用意してくれるHUAWEI 4.95kWパワコン10台構成が現在のベストチョイスかもしれない。
スマートロガーもついてるし通信箱をわざわざ設置不要でとっても便利。巨大資本チャイナ企業はヤルなと思わせる。日本は既に負けている。