葬儀を行う事の意味を改めて感じた現場の話
いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
普段は、葬儀ナレーションを綴っているブログですが
今回は、先日のご葬儀で感じた事を書かせて頂きます。
故人様は80歳のおばあ様。
とても優しく、穏やかで、春の陽だまりのようなお人柄だったそうです。
ご主人は4年前にご他界され、ご長男ご家族と一緒に暮らしていらっしゃいました。
喪主を務められたご長男様は、今回のご葬儀を迎えるにあたって火葬のみを行う「直葬(火葬式)」もお考えになったそうですが80年の人生の終焉が火葬のみでは可哀想との想いと、80年生きてきた人生に敬意を表したいとの想いで、悩まれた末に、通夜、告別式を執り行う事にされたそうです。
ご葬儀には、故人のご友人の皆様もご参列して下さり、故人様とのお別れを惜しみつつ、お言葉をかけられたり、お花やお線香を手向けられたりと、皆様それぞれに、最後のお別れのひと時をお過ごしになられていました。
そんなご友人の皆様が、ご長男様にかけられていた言葉が印象に残りました。
それは「葬儀を行ってくれてありがとう」という感謝のお言葉です。しっかりとお別れをさせてもらえて良かったと涙ながらにおっしゃっておりました。
私は、司会としてご葬儀のお手伝いをさせて頂きましたが、ご長男様が迷われた末に、通夜、告別式を行った事はやはり間違いではなかったとの想い強くしたと同時に、直葬が増えている昨今、葬儀を行う事の意味とその大切さを改めて考えさせられた現場となりました。
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