Defiled観てきた〜〜〜! | 河合郁人 一直線ZEROズレブログ

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Defiledを観てきた!!!

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私は日々、客と電話で話す仕事をしている。1日通常5〜60人、多くて70〜80人程度。ため息が出るほど、世の中には色んな人間がいるんだなと毎日新しい発見がある。

新しい発見といっても心身ともに疲労を感じる事は少なくない。皆それぞれの人生があって、生活があって、事情があって、譲れないものがある。

でもそれをこちら側に訴えられたところで、正直電話を受けるこちら側にとってみたら、最終的には受け入れるけど、まぁ本当に正直に言ってしまうと「知ったこっちゃない」というのが心境。

私は電話をかけてきた客ではないし、客の家族でも友達でも恋人でも知り合いでもないから。

仕事だから、話を聞いて謝罪をして提案をする。それが実情だし当然の事だと思ってる。

この舞台に出てくる戸塚くん演じるハリーにも、彼の人生があって、生活があって、事情があって、決して譲れないものがあった。

でもそれは他人にはどうしても理解しがたい。その立場に感覚にならないとやっぱり心から理解する事は難しい。その主張が強ければ強いほど理解出来ない思いは比例していく。そのうち「キチガイ」というレッテルを貼られ、人々は彼を避けるようになる。見て見ぬふりをする。最初からハリーなんて存在は居なかったかのように。

ハリー役の戸塚くんは元図書館司書で、本を借りるときに必要な「カード目録」が電子システムに移行する事を断固拒否。所長に直談判するも失脚。移行するくらいなら自分の居場所でもある図書館もろとも破壊してしまおうと爆弾を仕掛け、刑事のディッキー役、勝村政信さんと対峙する。そんな二人舞台。

ハリーはなぜ「そんなこと」に固執するのか。誰もが疑問に思う一方で、彼にとってそれは「どうでもいいそんなこと」ではない。これが価値ある使命だと信じて疑わない。

でも観劇後、なぜだかハリーに感情移入出来て仕方ない不思議な感覚にとらわれた。ハリーの「図書館のカード目録が電子システムに移行する事を阻止する」という、本来他人には理解しがたい欲求が、なんだか手に取るように分かる気がする。

対象となるものが違うだけで、誰もが譲れないものはある。でもそんなこと言い続けていたら周りから変な人だと思われるし、他人と、社会と関わっていけなくなるという論理的な思考が働くからブレーキをかけて、どこかで折り合いをつける。「それを行動に起こす事はおかしい」と諦める。行動しないことが正しいと思っている。

そんな妙な感情移入をしていたら、観劇後にしばらく立ち上がれないくらいボロボロになった。コイベビの初日みたいな、絶望感から戻ってこれない感覚。なんかとにかくしんどかった。

照明が明るくなっていく中、周りはすくすくと席を立っていく。みんな何回も観ててもう慣れたの???慣れる、の???慣れるということがあるのこの舞台?????という思いで一杯だった。

ハリーの最期のシーンで、斜め後ろの席から「ギャ!!!!!」という絶叫が聞こえた。本来なら「声出すなよぉ…」と心の中で膝カックンしてるところだったけど、あの場所にいた全員がきっと「大丈夫わかる」と思った。声が出ない方が不自然のようなそんな一体感があった。

あの狭すぎるキャパの中で、ハリーの最期のシーンはあまりにも心臓をむし取られるほどの衝撃波だった。空気に電流が走ったような感覚。「死ぬかと思った」ってこういう事を言うんだろう…

ジャニオタになってから何度も何度も死んでるし、その分、何度も何度も生きようと思ったけど、ある意味本当に死んだかもしれない。だから本当に生きる(?)


ハリーは自らを人質にして、助けて欲しかった。信条に則った価値ある使命を果たすために、誰かに助けて欲しかった。理解して認めて欲しくて誰かに味方をしてほしかった。感情が1番高まった所の「僕に味方しろ!!!」の言葉が本当にもう辛かった…

でもそれは叶わなかった。それどころか、カード目録を残したいという信念を貫き通すことも、自分を認めて欲しい、助けてほしいという願いも、そんな結果を望んでなかったにしろ信じかけた人間たち(警察)に裏切られたことも、自分が仕掛けた爆弾が願ったタイミングで発動しなかった事も、何も…何も叶ってない…

警察から撃たれて、自ら作った爆弾を爆発しようとスイッチを入れても起動せず、ちくしょう…ちくしょう…とスイッチを放り投げた時に本棚にぶつかり、ダイナマイトが本棚から落下したと同時に爆発して、ハリーは轟音と共に死んだ。自分が死ぬタイミングさえ叶わなかった。

「図書館が少しずつ電子システム化して死にゆく姿なんか見たくない」この思いだけが果たせたかのように思えたけど、当然死んだら何も感じる事はできない…やっぱりハリーの望みは一切何も叶わないまま死んでいった。

何だろうな…。でも、ディッキーが自分をどうにか助けようとしてくれてたこと。仕事とはその場限りだったかもしれないとはいえ、あの短い時間の中で妙な信頼関係が築かれて、理解しようと努力してくれてたこと。「カード目録をとりあえず一旦救うために、私の家のガレージに置いたらいい!」と言ってくれたこと。ディッキーの奥さんと話せたこと。この後拘束されたら私の息子が弁護士をしているから心配いらないと言ってくれたこと。

たとえ嘘でも、その場限りでも、ハリーは嬉しかったのかもしれない。

ディッキーはきっと心動かされた部分もあって、本当にハリーを助けたいと願っていてくれてたかもしれない。そんなディッキーと握手をした後に、自ら抱き寄せ肩にもたれかかるハリーは、いったいどんな顔をしていたんだろう…

あと勝手に妄想していたのは、ハリーの母親のこと。

説得に来た刑事ディッキーは兄弟が沢山居たから母親から本を読んでもらったことが無かった。ハリーは驚いた顔で「昔おふくろさんに本を読んでもらわなかったのか?!」と詰め寄る。

この言葉から「母親とは寝る前に本を読んでくれる」ことが、恐らくハリーにとっては当然の事だったんだろうなと思う。

「おふくろの命日には必ず礼拝堂に行って手を合わせる。おふくろの存在を感じる事が出来るから」

ハリーにとって母親は絶対的な安心と優しさの愛の象徴だったのかな。

例えば、母親と一緒に図書館に行って、カード目録を使って一緒に本を探した事があったのかなとか、母親本人にカード目録への思い入れはなくても、なんとなくハリーの記憶の片隅には残っていたのかな、とか。無限に広がる。

その後に自分を振った元彼女メリンダ。彼女に振られた事もハリーにとっては物凄く大きな出来事だったんだと思う。催眠術師に「自分をハンサムに思いたい」と願った事からも、メリンダに対する想いがまだ決着が着いていない事も想像出来る。

パンフレットの演出スズカツさんのコメントで「そこを考えさせたらこっちのもん」的な事が書いてあって、くぅ〜〜〜!!(嬉)となったと同時に

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すぐにこれが出て来た。(りょうちゃんの目)
芸人報道めちゃくちゃ面白かったな…


外部の舞台はやっぱりすごくいい。世界にはスズカツさんや勝村さんのように本当に面白い人がゴロゴロと沢山いらっしゃるから。

出会ってほしい。これからもたくさんの才能ある人とのお仕事に、たくさんたくさん恵まれてほしい。

私は戸塚くんの背中や尻や太ももがムチっとしていてものすごく変な意味でとても好きなんだけど、なんか戸塚くん痩せたのかなぁ?いつもより細かった気がするなぁ。孤独になるように普段の生活から心がけていたっていうからそういうことなのかなぁ…。

もっとむちむちしてるのが好きです。だから終わったらべらぼーにうまいメシを食ってほしいです。1日くらいめちゃくちゃに酔っ払って俳優論について語っているところをちょっぴり遠くで見ていたいです。

「うるさくしてごめんなさいね…」とか、戸塚くんを介抱してる見知らぬ男性に言われたいです。

そしてまたあのめちゃくちゃにエロい体を見せてほしいです。それで私はOKです。(なにが)


共演者さんだと、よく詳しくは知らないけどこの人は大体こういう人なんだろうなっていうイメージがあると思うけど、勝村さんはまさしくイメージ通りだった。イメージ通りの、面白くてお茶目で人間臭そうなおとうやんだった。たぶん戸塚くんもこういう人間臭い人がすげー好きだと思う。本当に良かったね。出会いってすごいね。

カテコでの勝村さんのお辞儀が物凄く可愛かった。ぺこーーって頭下げながら両方のおててをお膝に当ててる。何それかわいい!!涙涙涙涙涙

Defiled、出来れば2回は見れたらすごくいい!その日によって役者の面持ちだったり空気の読み方、仕草、心情の移り変わり方が違う気がする。気がするのは2回しか観れてないから( p_q)

勝村さんならではのアドリブも炸裂するし思わず笑ってしまうシーンも沢山ある。出来れば3回見たい!!!

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜話はめちゃくちゃ病んでしまうけど、このハリーにずっと向き合ってる戸塚くんがめちゃくちゃ強い〜〜〜〜めちゃくちゃ強い〜〜〜〜A.B.C-Zって本当に強い〜〜〜〜〜〜〜〜すき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そんで今パンフレット読み返したら、スズカツさんは「ラストのシーンはいろいろ考えられるよね。簡単に扱えないテーマだからこそ観客に考えさせたら勝ちだと思うんだ」とおっしゃってました。

決して

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こっちのもんだとは言ってませんでした。私の代わりに塚田くんに謝らせます。今度。今度っていつ。

おーしまい!