鮮度が大事 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 平成15年までは8月12日まで採れたんです

 それが平成27年までは8月11日になって

 平成28年に「山の日」が祝日になったことで、それ以降は8月10日まで

 

 8月にウニを採捕できる期限の話です

 

 祝日やお盆休みはウニの買い受け業者が稼働しないので

 採捕期限が設定されておりまして、今年は8月10日が期限

 ギリギリ10日に採捕しても

 お盆に帰省してくる人たちに新鮮なウニを食べさせるのが難しくなってきました

 8月12日だといいんだけど

 この2日の差は大きい

 

 以前、お盆近くにウニを採捕できてなかった年、帰省してきた親類に生ウニを食べさせたいと

 お盆にウニを買いに行ったら、生を置いてる店がなかなかなくて

 ようやく探し当てた生ウニは

 「これ、誰が買うの?」(汗)

 って値段で退散してきたことがありまして

 

 せっかく故郷に帰ってきた人たちには

 田老ならではの、とびきり美味しいものを食べさせたいじゃないですか

 以前は、今の時期には安くて鮮度抜群新鮮なイカがふんだんにありましたけど

 (イカは鮮度で味が大きく違うので)

 近年イカはめっきり減ってしまって、もはや幻みたいな存在

 そうなると、もうウニしかない

 

 当たり前だけど

 生きてれば鮮度は落ちません

 蓄養してれば、いつでも鮮度抜群なウニを提供できます

 

 口開けで採ったウニを蓄養しておいて

 お盆に提供するための試験を行ってます

 

 今日、地元のお寿司屋さんが魚市場に来たので

 蓄養してたウニを評価してもらいました

 「どうすか?」

 「甘い!旨い!これ、売るの?なんぼ?」

 「産直で売る予定です。値段はこれから担当者が決めると思います」

 「いっぱいあんの?」

 「いえ」

 「いっぱい作って!どんどんやって」

 

 蓄養してたウニを明日から産直「とれたろう」で販売するんですが

 あまり数がないので売り切れるかも知れません

 食べたい方はお早めに

 

 売り切れてたらゴメンナサイ