本日:令和3年(2021年)/7月20日(火曜日)

 

 あと3日でついにコロナ禍真っ最中での1年越しの東京オリンピック・パラリンピックが開催される。

 

令和3年(2021年)7月23日《祝日・スポーツの日》

 

 東京オリンピック•パラリンピック開催されるまでに様々な問題が噴出してきたが、開催まであと10日を切った令和3年7月14日。東京オリンピック・パラリンピック開会式に作曲担当として選ばれていた小山田圭吾さんの「障害者いじめ問題」が発覚した。

 

 1994年・1995年に発行された某雑誌に小山田さんが小学生〜高校生の学生時代に率先して障害者をいじめていたというインタビュー記事が発掘されてしまったのだ。小山田さんが告白している過去の障害者いじめの内容はいじめで済むようなレベルではなく現在の法律に則れば完全に「犯罪」に該当する。さらに問題なのは小山田さんが障害者いじめを武勇伝のように自慢げに話していることだ。そこには罪の意識はまったくなく、むしろ障害者は社会的敗者・虐められて当たり前。インタビューをした記者も小山田さんの発言に対して同意している。

 

 この小山田さんの「障害者害者いじめ」が発覚した2日後の7月16日。

 小山田さんは障害者いじめに対しての謝罪文をツイッターで発表したが、東京オリンピック・パラリンピックの作曲担当はそのまま続行することを表明。小山田さんの「障害者いじめ」・「継続して参加表明」に対し、「罪の意識がない」と世間からの批判はどんどんエスカレートしていきネット上では大炎上。

 

 この大炎上を収めるべく翌日7月17日。

 小山田さんを起用した東京オリンピック・パラリンピック組織委員会がついに重い腰をあげて謝罪したが、五輪組織委員会は小山田さんの問題発覚後もこのまま東京オリンピック・パラリンピック開会式に小山田圭吾さんを継続して参加させる予定だった。

 

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しかし突然その流れが

ガラッと変わり始めた

 

小山田さんや五輪組織委員会からすれば、

それはまさに晴天の霹靂だっただろう。

 

 

 障害者・障害者家族で構成する

「全国手をつなぐ育成会連合会」の

当事者団体が動いたからである。

 

 

 

さらにそれを援護射撃をするように

国際社会もこの団体の主張を

全面的に賛同・後押ししたことにより、

 

 

ようやく小山田さんと五輪組織委員会は

7月19日付で東京オリンピック・

パラリンピックの参加を辞退したのである。

(国際社会から小山田さんの行為と五輪組織委員会が批判されたので)

 

この批判がなければ罪の意識もなく

やる気満々だったってわけだな。

 

 このような問題を問題とも思わない、また問題となっても「過去のことだから」とか「このくらいで何を大騒ぎしているんだ」といって謝罪すれば問題なしと事実有ったことを自己都合で勝手に無かったことにする倫理観の欠如している人間たちが作った大会だから、そりゃうまくいくわけないと思ってしまうのは私だけでしょうか?

 

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これがオリンピック・パラリンピック主催国である

「美しい日本」

「お・も・て・な・し」の

現在の日本の実態である。

 

 

国際社会と日本の倫理観が

どれだけズレているか

この事件のおかげで

ようやくわかっただろう。

(だから日本は先進国どころか衰退国と言われるだ。)

 

つまり日本という国は

内側(国内)からの批判は

屁ともしないが

 外側(国外)からの批判には

すぐに対応するということだ。 

 

 しかし私からすればこのような状態は別に特別なことでもなんでもない

 それは昔から日本特有の文化として根付いている「村社会制度」(同調圧力)が関係しているからだ。

 たまたま東京オリンピック・パラリンピックによりいつも以上に日本国内の内情が露呈しやすい状態になっていただけであり、東京オリンピック・パラリンピックが終了すればすぐに元の村社会制度(同調圧力)の締め付けが始まるだろう。

 

それこそ

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」だ。

 

 世界から今この瞬間注目されるから下手なことが出来ないだけであり、このような倫理観が欠如した陰湿ないじめ体質は今現在も当たり前のように日本人の文化の中に存在している。

 

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次回:

⑵ 【倫理・道徳観】

障害者当事者・現場目線から見た日本。

に続く

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関連記事:

⑴ 小山田圭吾さんの

「障害者いじめ」と日本文化の問題点。

 

⑵ 【倫理・道徳観】

障害者当事者・現場目線から見た日本。

 

⑶【オリンピック憲章で最も重視されているもの】

障害者当事者・現場目線から見た日本。