・・・とはいえ、決勝で見たのはペースカー先導で数周走った姿だけで、あとは雨のコースとピットの風景のみ。この雨ではどうにもならないとは思うし、仕方ない。ペースカー先導で3周走ったことによりレースが成立、75%走破していないことによるハーフポイントで決着となった。

この結果はF1史上最短ということだけど、F1史上ということなら初の雨による中止という選択肢もあって、違いは付与されるポイント、あとは「成立」による入場料の問題か。いずれにせよこの結果を、少なくとも入場者は受け入れられないのではなかろうかとは思うが、入場者や、実質スタートしなかったことでノーポイントに終わったドライバーならともかく、ポイントを受けて、ランキングトップをキープした人がこのレースを「茶番だ」とか言うことではあるまい。2位になったラッセルの発言(奇妙な経験だが、どんな経緯だろうと表彰台ゲットの結果は受ける)や、フェルスタッペンの言(勝利とポイント獲得は重要だけど、誰もが望んだ形ではない)でいいのだと思う。結局ポイントは受けるのだからね。ここで「今日のポイントは返上する」って宣言でもすれば男を上げるかもしれないが、そんなことは絶対しないのだろう?それがすべてを物語っている。

それは今日集まった観客への言葉にも表れていて、「本日の敗者(ハミルトン)」「今日の一番の勝者(フェルスタッペン)」全く逆の表現。わざわざ来てくださった観客に対して、どちらの方が心がこもっているだろう。考えさせられる。

ポイントを取れずに終わった人が口にする「これもレースの内だ」っていうことなんだよ。それもまた、ポイントを得た人が言うことじゃないけどね。