ホメオパシーによる健康被害 | Sweet Dreams

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インチキ療法や似非科学に騙されない


ホメオパシーによる健康被害 → 朝日新聞の医療サイト apital



英国 BBC のHPより

代替療法(レメディ)は子供には危険
Alternative remedies 'dangerous' for kids says report

悪しきホメオパシーのレメディが旅行者を危険にさらす?
Is bad homeopathic advice putting travellers at risk?



すでに死者が何人も出ているにもかかわらず、ホメオパシー協会はもはや利権団体となっているうえ、英国では王室の中にも信者がいるため、鉈をふるうのは難しい。

ホメオパシーの最大の問題は、治療が手遅れになることと予防接種を受けないことである。
ホメオパシーのレメディは、
「副作用がない(効果がゼロなので当たり前)」
ということが心理的に大きな安心感を与えるせいか、
他の代替療法に比べて手遅れになる人が多すぎる

おそらく、
「副作用は怖いけれど、何もしないでいるのも不安」
という気持ちをなだめる心理的効果が非常に高いのだろう。


レメディのディーラーたちの自己正当化にはパターンがあって、
「残念ながらトラブルを起こしているところは多いが、うちは良心的にやっています」
と言いながら、結局は同じものを売りつける というものだ。

本来ならもっと有意義なことに使われるべきお金や時間を溝に捨てさせているのだから、やっていることは基本的に同じだろう。


ホメオパシーはそれなりに広まっている代替医療・民間療法の中では際立って特異だ。
何が特異なのかというと、他の代替療法は「効果がない」ということを科学的に証明するのが難しいのに対し(毒にも薬にもならないものが大半だと思うが)、ホメオパシーのレメディは、謳い文句通りに希釈されているなら、科学的な観点からは
「プラセボ以上の効果なし」
ということがはっきりしている、という点である。

薬というのは、効果が高ければ高いほど副作用のリスクも大きい。
漢方薬などは、西洋医学と同様、効果の高いものがある代わりに副作用も当然ある。
そして、最初は作用が穏やかで副作用の少ない薬から試し、効果がなければ徐々に強い薬(副作用のリスクも高い薬)へと進んでいくのが普通である。

それに対してホメオパシーのレメディは、効果がゼロである分、副作用もゼロだ。
だから、効果がなくて次から次へと新しいレメディを患者に薦める場合も副作用を考えなくて良い、という点でコロンブスの卵なのだ。
「全く効果がないからこそ自信を持って売ることができる」
というのは、それ以前の医薬品ビジネスにはなかった新しい手法だろう。

レメディにはほとんど何も入っていないので、原価もゼロに近い。
コストは容器代と送料くらいだ。
ギフテッドや発達障害関連には藁をも掴む気持ちの親が非常に多く、西洋医学に対する不信感も強いから、濡れ手に粟の商売だ。
主婦のサイドビジネスを年商数億円の企業にするのも夢ではない。



(以下は Wikipedia より)

日本での評価 


現状
2011年現在日本におけるホメオパシーの利用率を定量的に示すデータはみあたらないが、2001年の調査で0.3%であり、その後2000年代において様々な国内団体が発足をした事から利用率は増加傾向にあると推測される。

2000年代以降、タレント・著名人が自身のホメオパシーの利用に言及するケースも多く見られるようになった。
一方でホメオパシー利用に由来する医療事故も頻発し、複数の科学・学術団体が注意喚起の声明を出すに至った。

助産院での使用ケースが多く、日本助産師会の調査でも1割弱の助産院が2010年の段階でホメオパシーを導入している。
琉球大学医学部保健学科でも2004年からホメオパシーが必修科目として教えられていたが、山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故などの事故を受けて2010年から取りやめとなっている。
日本助産師会では2010年8月26日に「ホメオパシーを医療に代わる方法として助産師が助産業務として使用したり、勧めたりしないこと」とする見解を出している。
(以下略)


ホメオパシーに関する事件・事故


山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故
詳細は「山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故」を参照

あかつき療術所における死亡事故
2010年、国立市在住の43歳女性が、通っていたホメオパシー療術所「あかつき療術所」所属のホメオパスの助言により体調の悪化にもかかわらず病院へ行かなかったため手遅れの悪性リンパ腫で死亡する事件が発生している。
この件は刑事事件としては立件されなかったものの、死亡した女性と親交のあった東大和市カンバーランド長老キリスト教会めぐみ教会荒瀬牧彦牧師が先頭に立ち「「あかつき」問題を憂慮する会」を結成した。

沖縄名護市における養護教諭によるレメディ投与
また2006年から2010年にかけて、沖縄県名護市の公立中学校の養護教諭(ホメオパシージャパン系列の認定ホメオパス)が保護者や校長、校医の了解を得ずにレメディを保健室で作成し、頭痛等を訴えて保健室に来た生徒に「普通の薬はいけない」と言いながら渡していたことも発覚した。


各国での評価 


インドや南米の貧困国など一部で医学として認知されている地域も存在するが、先進国のほとんどではその科学的根拠の無さが指摘されて医療・科学の現場からは排除されている

イギリスでは代替医療として公的保険の対象となった時期もあったが、議会がホメオパシーを「プラセボ以上の効果はなく公的保険の対象とするべきではない」と結論付け公的な保障は打ち切られつつある。

米メリーランド大学教授のロバート・L・パーク等、その有効性について真っ向から反論するものも科学界には少なくない。
また、ホメオパシー理論と思われる「水の記憶」の研究発表をした化学者として有名なジャック・ベンベニストには2度もイグノーベル賞が贈られている(1991年化学賞と1998年化学賞)。しかし、どちらの研究も反証実験が行われており、その結果は否定されている。
又、病気の予防効果がないにもかかわらず予防薬として用いることが問題となっており、実際にマラリアに罹患するなどの被害が出ている。この件では、王立ロンドンホメオパシー病院理事で、エリザベス2世女王の主治医としても知られるペーター・フィッシャー(Peter Fisher, クラシカルホメオパス)ですらも、マラリア予防にホメオパシーを用いることを非難している。
(以下略)





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