「デモニック」 ★★★~発想は良いがネタはもう時代遅れ | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2022』の掲載にあたって

 
発想は良いがネタはもう時代遅れ
★★★
(C)2021 Unlocked Financing and Distribution, LLC and Lock The Door Productions. LLC All Rights Reserved.
 
(2021年/カナダ/105分/Demonic
 
【 監督 】
ニール・ブロムカンプ
 
【 出演 】

カーリー・ポープ

クリス・ウィリアム・マーティン

マイケル・J・ロジャーズ

ナタリー・ボルト

キャンディス・マクルーア

テリー・チェン

 


 

【あらすじ】

 

 カーリーは、介護師だった母アンジェラが昏睡状態にであることを医師から知らされる。母は老人ホームに放火した大量殺人犯であり、カーリーは母とは絶縁状態だった。

 母のいる医療施設を訪れたカーリーは、医師から母から事件当時の状況を聞き出すため、意識の仮想空間に入って母に接触してほしいと依頼される。

 仮想空間に入り母の意識に接触したカーリーだったが、母は二度とここには来るなと拒絶されてしまう。そして、真相を探っていくうちに、想像だにしない何かが潜んでいた―

 

 

【コメント】

 

 今週は劇場で観たい映画が無い!ということで、この週末はレンタルとサブスクで映画鑑賞しようと、金曜の仕事帰りに行きつけのTSUTAYAで新作を物色していたところ目についたのが本作。

 本作は、2010年『第9地区』、2015年『チャッピー』(2013年の『エリジウム』はもはや記憶にない)で、ちょいと視点が違うSFで話題となったニール・ブロムカンプ監督の待望の新作。とはいうものの、本作は「未体験ゾーンの映画たち2022」の中の1本としてひっそりと公開されてとっととDVD化されてしまった残念な作品。

 こんな雑な扱いとなり果ててしまったニール監督作品ですが、ニール監督よ、俺はあなたの素晴らしさを知ってるぞ!と、期待してさっそく手に取ってみた次第です。

 

(C)2021 Unlocked Financing and Distribution, LLC and Lock The Door Productions. LLC All Rights Reserved.

 

 ふむ、なるほど。本作もSF要素はあるものの、ベースとしては悪魔祓いという所謂オカルト映画。人間の意識をバーチャル空間によって視覚化し、そこに他者が潜り込むことで意識と対話していく。SFな世界観でありながら、近い未来に本当に実現されそうなテクノロジーを使っていくところは何ともニール監督らしいといえばらしい。本作は、最新テクノロジー+オカルトホラーというところが肝になっているわけですが、アイデアはとても良いものの、悪魔だ化け物だというオカルトネタはもう時代遅れだなーと感じましたね。しかもなんか、これまでのニール監督の作品群の中でも非常に小粒感が否めないB級もB級な仕上がりになっていて、あんなに面白い映画作ったのに支援者がいなくなったのかと心配するくらい低予算な映画でしたね。

 

 あくまで僕の個人的な意見なんですが、“得体のしれない何か”とか“見たこともない化け物・怪物”“呪い・悪魔”といった理由なき恐怖を煽るホラーってもう古いと思んですよね。今はむしろ得体が知れないから怖いっていう理由なき恐怖よりも、●●●だから怖いという背景があってこその理由ある恐怖のほうが現代人のほうにウケているような気がします。あくまで僕の感覚ですが。

 なので、バーチャル空間で人間の意識に入り込むという部分は面白いと感じたものの、正体は人に取り憑いた悪魔だった!ってのでちょっとズッコケちゃったわけです。じゃあなんなんだよ悪魔って。人間のほうがよっぽど悪魔じゃねえか、と歳を取れば取るほど感じてしまうわけです。

 

(C)2021 Unlocked Financing and Distribution, LLC and Lock The Door Productions. LLC All Rights Reserved.

 

 そんなわけで、待望のニール監督にしては何とも小粒で微妙な新作でした。今まで結構哲学的な要素もあったので面白かったんですがね、本作はどうしちゃったんでしょう。

 ともあれ、今後ともニール・プロムガンプ監督には期待したいと思っている今日この頃です。

 

 

【2022年度 Myランキング】(6/11時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 腰痛い。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム ★★★★☆

  2位:トップガン マーヴェリック ★★★★☆

  3位:シン・ウルトラマン ★★★★☆

  4位:さがす ★★★★

  5位:ザ・バットマン ★★★★

  6位:ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス ★★★☆

  7位:ウエスト・サイド・ストーリー ★★★☆

  8位:SING シング ネクストステージ ★★★☆

  9位:TITANE チタン ★★★☆

 10位:死刑にいたる病 ★★★☆

  次点:ゴーストバスターズ アフターライフ ★★★☆

     ナイル殺人事件 ★★★☆

     ブラックボックス 音声分析捜査 ★★★☆

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:あなたの番です 劇場版 ★☆

  2位:大怪獣のあとしまつ ★★☆

  3位:ホリック xxxHOLiC ★★☆

 

<その他ランク外一覧>

クライ・マッチョノイズバイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ嘘喰いコーダ あいのうたヤクザプリンセスHOMESTAY ホームステイアクセル・フォールレッド・ブレイクガンパウダー・ミルクシェイクKAPPEI カッペイ特捜部Q 知りすぎたマルコモービウスナイトメア・アリーTUBE チューブ 死の脱出フォーエバー・パージハケンアニメ!スクリーム(未)極主夫道 ザ・シネマデモニック


 
 
『デモニック』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

 

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