最近、オレの中でブルータルなモッシュコアサウンドをシンプルに表現できてるアルバムこそが一番カッコいいと感じるようになった。
「Simple is best」という言葉をよく聞くけど、この言葉は「単純なのが一番」という意味だけでなく、「これ以上削るものがなくなった状態」という意味もあるそうだ。削っていった結果、これだけはどうしても削れないモノ。それが本当に大切なモノ、必要なモノなんだという。
ブログ記事にしても、まずはバーっと書いていって、これは要らないなと思う部分を削っていく。そうすると、余計な文のない洗練された読みやすい文章になる。本当に言いたい・伝えたいことだけが残るとより文章が伝わりやすくなる。
だから、音楽を創る過程も同じように余計な「肉付け」をしないで曲を創っていけば、自ずと必要な要素だけ残り、余計な要素に邪魔されない「Simple is best」なサウンドに仕上がる。最近、そんな基本に忠実なシンプルなサウンドこそ最もカッコいいと思うようになった!!
それは、今まで様々なバンドの作品を聴いてきたからこそ痛感する。サウンドに余計な肉付けをしすぎて「自己満サウンド」に走るバンドが多すぎ(苦笑)つまり、曲を複雑化することはバンドの自己満足だけで終わってしまい、それが逆に聴く側(そのジャンルが好きなリスナー)の求めるサウンドから遠ざかってるってこと。
このバンド、この頃はHATEBREED直系のモッシュコアなんだけど、SxEのヴォーカルの吼える咆哮といい、もろハードコアなリリックといい、ザクザク刻む重厚なギターリフといい、モッシーにズンズン進む曲展開といい、重いのにキレがあるサウンドといい、まさに「重戦車モッシュコア」って言葉がピッタリなサウンド!!
それ以上にリリックがホンモノ!!ハードコアを通過してる人間でないと、この歌詞は絶対に書けないし、現実的で感銘できるリリックにも説得力がある!!
ハードコアではモッシュコアが一番好きだけど、HATEBREED直系サウンドとはいえ、この頃のモダンなオールドスクール・モッシュコアが一番カッコいい!!
やはり、モッシュコアは「ファスト・パートとモッシュ・パートのメリハリの効いた至ってシンプルな構成と無駄な部分をすべて削ぎ落として、ひたすら突進する強力なサウンドに乗せて野太いヴォーカルがパワフルに吼えまくる」という基本に忠実な曲展開が一番カッコいい!!
モッシュコア界隈のバンドのヴォーカルでも一番好きな声質!!ブルータルなタフガイ・モッシュコア系のサウンドには、FIRST BLOODのCarlのような高めの吐き捨てヴォイスよりも、HATEBREEDのJameyやTHROWDOWNのDaveのような野太いスクリーミング・ヴォイスのほうが絶対に合ってる!!
しかも、爆音で聴いた後はスカッとした心地良い爽快感を得られる!!そして、ブルータル、メタリック、モッシー、この3要素があれば、他に余計な「肉付け」は要りません(笑)あと、独創的な曲を作曲できる音楽センスがあれば、もう最強のモッシュコアサウンドになると思う!!
男臭いタフガイ・モッシュコアサウンドを象徴するかのようなシンプルなジャケもいい(笑)聴けば聴くほど良くなるスルメ・アルバム!!隠れた名盤!!