いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

詩 ある墓碑銘

2019-09-02 22:57:13 | 


ある墓碑銘

一生を棒に振りし男ここに眠る。
彼は無価値に生きたり。
彼は唯人生に遍満する不可視の理法に
貫かれて生きたり。
彼は、常に自己の形骸を放下せり。
彼は詩を作りたれど詩歌の城を認めず。
彼の造形芸術は木材と岩石との構造にまで
  還元せり
彼は人間の卑小性を怒り、
その根元を価値観に帰せり
かかるがゆえに彼は無価値に生きたり。
一生を棒にふりし男ここに眠る。




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