ペリシテ人の君たちは彼女の所に来て、「彼の怪力の秘密を聞き出せば、
各々銀千百枚ずつを差し上げる」と話します。
そこで、デリラはサムソンに尋ねると、一回目は「乾いたことのない七本の
新しい弓弦をもって縛るなら」、二回目は「用いたことのない新しい綱をもって
縛るなら」、三回目は「髪の毛七房を機の縦糸と一緒に織って、釘でそれを
留めておくならば」と嘘を言います。
しかし、彼女が毎日その言葉をもって彼に迫り促したので、彼の魂は死ぬ
ばかりに苦み、彼はついにその心をことごとく打ち明けます。
彼は「生まれた時から神にささげられたナジル人で、頭にかみそりを当てた
ことがなく、髪をそり落されたなら、力は去って弱くなり、他の人のようになる」
と話してしまいます。
その後、デリラが君たちを呼ぶと、彼らは銀を携えて女のもとに上ってきます。
そして、彼女は膝の上でサムソンを眠らせ、人を呼んで髪の毛をそり落させると
彼の力は去って行きます。
そのため、君たちは彼を捕えて両眼をえぐり、ガザに引いて行って、青銅の
足かせをかけて彼をつなぎます。
こうして、サムソンは獄屋の中で臼を引きますが、その髪の毛は再び伸び
始めます。
さて、ペリシテ人の君たちは彼らの神ダゴンに大いなる犠牲をささげて祝いを
しようと、共に集まります。
そして、集まった人々はサムソンを呼んで、戯れ事をさせようと考えます。
彼らが獄屋から彼を呼び出して柱の間に立たせると、彼は自分の手を引いて
いる若者に「この家を支えている柱に寄りかからせてください」と頼みます。
それから、神に「ペリシテ人にあだを報いさせてください」と呼ばわり、その家を
支えている二つの中柱の一つを右の手に、一つを左の手に抱えて、身をそれに
寄せ、力を込めて身をかがめると、家はその中にいた君たちとすべての民の
上に倒れます。
こうして、サムソンが死ぬ時に殺した者は、生きているときに殺したものよりも
多くなります。
サムソンはイスラエルを二十年間裁きます。
(士師 16:4-31)
サムソンはデリラの元を出入りし、力の源を聞かれます。
三回目まで嘘でごまかしますが、とうとう髪の毛だと打ち明けてしまい、
髪を剃られると力を失い、捕らえられて目をえぐられ、獄屋に入れられます。
しかし、髪の毛がまた伸びてから見せ物としてダゴンの神殿に呼ばれると、
二つの柱を両手で押さえて壊すと、そこにいたペリシテ人を道連れにして
亡くなります。
サムソンは最後に大仕事をします。
その人生はペリシテ人との戦いの連続でした。
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