福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

反逆のチャジャン麺

2022年01月11日 |  ┣銀幕のチャジャン
1人の刑事の悲劇的な人生を通じ、軍事独裁政権の暗部をえぐった
韓国映画「ありふれた悪事」(鑑賞番号147)を、久しぶりに
再鑑賞した。

この映画にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)が、しっかり登場した。

国民の政治への不満をそらすための政治工作として、情報機関と
検察が結託し、ある凶悪事件の犯人逮捕劇がでっち上げられようと
した。


△軽い知的障害を持つ青年を凶悪犯にでっちあげようとした刑事

その政治工作に、お金と出世を見返りに末端で協力させられた
1人の刑事が、この映画の主人公だった。

結局、彼は、親友でもある1人の新聞記者の拷問死をきっかけに、
土壇場で権力に反旗を翻し、命を懸け、情報機関や検察の不当な
弾圧やでっち上げ工作を告発する立場に立つ。


△刑事は被害者にチャジャン麺をふるまいながら謝罪する

そして、刑事がそれまで散々痛めつけてきた無実の容疑者に
謝罪し、手錠を解く場で、刑事は被害者にチャジャン麺を
ふるまったのだった。


△手錠の外れた手でチャジャン麺を食べる被害者

被害者への謝罪に加え、刑事の命懸けの反逆の意思がこもった
チャジャン麺を、手錠を外された被害者が無言のままズルズルと
大きな音を立てながらすすり上げるシーンが、実に印象的だった。


(終わり)

この記事についてブログを書く
« 口の中にはチャジャン麺 | トップ | たとえ話のチャジャン麺 »
最新の画像もっと見る

 ┣銀幕のチャジャン」カテゴリの最新記事