うたかたの日々が好き♡ | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

フランス・アロマテラピー入門編を新設しました!
アロマを安全に使うのに、ぜーったいに知っておいて欲しいことがギッシリ♡

講師の方にも聞いていただきたい内容になっています♪

 

 


先日、映画『うたかたの日々』をみました。

これはフランスのトランペット奏者で小説家の

ボリス・ヴィアンが書いた小説で

60年代にシャルル・ベルモン監督が

2013年にミッシェル・ゴンドリー監督が映画化しています。

 

高校生の時に観たベルモン監督版は

その後また観たい、また観たいと何度も思いながら

時がたち、去年やっと観ることができました!

嬉しくてブログにしています。

 

今回はゴンドリー監督版。

これは映画『アメリ』で一躍有名になった

女優オドレイ・トトゥが主人公クロエ役。

Youtubeなどでバンド・アノンスを見ることができますが

可愛らしさとキッチュさが混じった映画です。

 

私にとっては90年代に一世を風靡したエレクトロミュージシャンの

ダフトパンク(昨年か一昨年惜しまれながら解散)の

有名な『Around the world』のPVを作った映画監督の作品とあって

(ちなみにビョークのPVも結構手掛けています)

こちらも観たかったのですが、なかなか機会がなかったんですね。

 

2つの作品ともに、小説のどの場所を切り取っているか

どのように表現するかで個性が出ますね。

あくまで、素人の私の「好み」ですが

全体的には、60年代版の方が好き。

 

ピアノカクテルも、クロエとコランの出会いも

病気のクロエが寝そべるベッドも

いろいろなシーンがのどかで美しい。

統一感があると言いますか

淡い色調(昔の映画だからかな?)が

すごく儚さが表現されていて好き。

 

一方のゴンドリー版は

2013年とはいえ、アナログっぽさを前面に出したCGで

クレイアニメみたいなコマ撮りのぎこちなさがいい味出していました。

13年だったら、ピアノカクテルだってキッチン器具だって

狭くなっていく部屋だって、飼っているネズミだって

(この子、大切なキーパーソンなんだけど、60年代版には出てこない)

綺麗なCGで再現できるのを、あえて「機械仕掛け」な感じにしているのが

ヴィアンの世界観を踏襲しているなと私は思っています。

 

ただ、ゴンドリー監督が面白くなっちゃったのか

時代がそうなのか、もともとのメタファーに富んだ世界観を

さらに強調して、盛り沢山すぎて収集がつかない感じが私はしました。

目まぐるしくて、読み解く暇がないほど。

 

私がこの小説に抱いている「儚さ」「美しさ」「若さ」は

60年代版の方が再現できていると思います。

(もっとも、私はこの映画のあとヴィアンの小説を読んだので

小説の世界観自体が、この映画にひきづられているのかもしれない)

病気のクロエが弱っていく描写は60年代の方がよく描写できています。

トトゥは最後までセリフが多く、突然亡くなった感じが否めない。

でも、埋葬をめぐるシーンは、60年代版はほんの少しで

ゴンドリー版の方が丁寧でしたね。

 

ゴンドリー監督の作品は、私の固定観念を抜きにすれば

2000年代のフレンチタッチとフランスのサブカルが混ざった

楽しいカルト映画という感じで、楽しめます。

トトゥが出ているので、どうしても『アメリ』っぽさがありますが

パリのいろいろな場所が舞台として出てきて嬉しくなります。

 

さらに嬉しかったのは、かつてミュージシャンをやっていた旦那と一緒に

何度もライブなどで絡んだことのある友人が、俳優として出ていたこと!

旦那は彼が俳優としてちょこちょこ映画に出ているのは知っていたようですが

私は知らなかったので、「観たことある顔だなー」と思ったらびっくりです。

今はまったく連絡をとっていませんが、昔はしょっちゅうあっていたので

そんな知り合いとテレビ越しに再会するのはとても嬉しい♡

 

うたかたの日々は日本でも映画化されています。

こちらは未見。DVDとかになっているのでしょうか?
(もうDVDすらない時代ですよね 笑)

ともさかりえ(クロエ役)、永瀬正敏(コラン役)です。

いつか機会があったら観たいです!

 

主人公のクロエとシックのデートシーン
空飛ぶ白鳥🦢