再解説、この世にはシステム的に「悪」も留まれる（そこに神様がいない訳でもない）４

《この世にはシステム的に「悪」も留まれる》4

《そこに神様がいない訳でもない》

「Ｏさん」がようやく見つけた理想の会社は丁度、

二代目への代替えの時期を迎え、その二代目とは、

「Ｏさん」から見れば悪の権化でありどうしよう

もない「穀潰し」の様です。

「何故、悪にバチが当たらない？」「天罰が降ら

ない？」。これも真面目な人達なら当然の心境

だと言えます。

《でもこの世とは「善悪混合」の世界なのです。》

と言うことは、この世には「悪」も留まることが

許されている事を示しています。「それは何故か？」

《「悪」や「悪い事」をきっかけとして、「善」

や「良い事」が「起こり得る」から、なのです。》

人間というものは「悪い事」や「不都合」な事が

起こるから、それを「改め」「改良」しようとする

のであって、それが起こらないと、なかなか自主的

には「改良」出来ないと言う性質を持ちます。

これを、うんと引いて見た目線で考えれば分かると

思いますが「インド宗教的哲学」において説明され

る通り、

《「破壊」と「創造」とは同等なのです。つまり、

先ず「破壊」をしないと「創造」は出来ません。

よって「創造」の為には「破壊」は必要となります。》

一般的には「破壊」とは「悪」を想像するのでしょう

が、怒れる「仏教像」にもある通り「ヒンドゥー」の

神々にも「創造と破壊」「慈母心と怒り」その両面を

一人の神様に見出す事が出来ます。

更に言えば「諸行無常」の法則により、あらゆる物事

は時間が経つにつれて変化します。仮にそれが「良い

事」だとしても、時間と共に当たり前となり、それは

やがて「劣化」して時代にそぐわないものとなり「改

良」するか「破壊」して「全面改正」する必要が生じ

ます。仮にそれが「悪い事」の場合、時間と共に

「悪い事」が重なると、それはある意味では当たり前

となり、皆が「マズイよね？」と言う意見の一致を

得て、破壊の上で「全面改良」される事になるで

しょう。

《つまり「良い事」「悪い事」その両方の度合い

「良い度合い、悪い度合い」は時間と共に変化する

ものです。それに伴い、人の起こした「良事」や

「悪事」の結果もまた変化していきます。》

その変化する「良悪の度合い」を誰が管理するので

しょう？「神様」ですか？

《「神様」はそんな「不合理」な事はやりません。》

そもそもそこまで面倒を見られないと良くなれない

生き物であれば、人間は存在し育てられる価値の

あるものなのでしょうか？と言う問題が生じてくる

のですよ。

《現に、仏教における「因果応報のカルマ」と

「今世に起こるとは限らない」という形で実証から

逃げています。》

つまり、そこに「神様が居ない」という訳ではなく、

《「神様」は決して、人間各個人の罪悪の度合いを

管理している訳ではない。》

と理解した方が「合理的な帰結」だと言えるのでは

ないでしょうか？。

いかがでしょうか？

「氣塾」代表 木村丈彦