FOMC直後のドルの動き(2023年2月2日)

2023年2月2日

 FOMCでは予想通り0.25%の利上げでしたが、パウエルFRB議長会見で「継続的な利上げは適切」としながらも、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」との発言を受けて今年後半の利下げ観測への期待が高まり、米長期金利の利回りが低下してドル売り・株買いの流れとなりました。

 

結果
4.25-4.50%から4.50-4.75%に0.25%の利上げ

 

★FOMC声明の全文を、FOMC声明全文(2023年2月2日)の記事に載せています。

 

 

ドル円(チャートは7:00時点)
・欧州時間は16:30の130.41から下落基調が続き、22:15の1月ADP雇用統計と1月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったためドル売りが強まり00:50には129.18まで下落し、04:00のFOMC声明の時は129.29でした。
結果は予想通り0.25%の利上げで発表直後に129.84まで上昇しましたが、04:30からのパウエルFRB議長会見で「継続的な利上げは適切」としながらも、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」との発言を受けて今年後半の利下げ観測への期待が高まり、米長期金利の利回りが低下してドル売りとなり04:50には128.59まで下落し、128.93でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは7:00時点)
・欧州時間はジリジリとした上昇が続き、17:00の1.0879から00:50には1.0924まで上昇し、04:00は1.0915でした。
発表直後に1.0890-1.0924で小幅に振った後、パウエルFRB議長会見後からドル売りの流れとなったため05:00には1.1000まで上昇し、1.0988でNYクローズとなりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

米国10年債権利回り(チャートは7:00時点)
・FOMC声明後のパウエルFRB議長会見で「継続的な利上げは適切」としながらも、「引き締め過ぎは望んでいない」「ディスインフレプロセスが始まった」などと発言するなどタカ派姿勢ではなかったことで債権が買われて利回りは04:00の3.481%から3.397%まで低下し、3.422%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   34,092.96(+6.92)
NASDAQ   11,816.32(+231.77)
・昨日のNY株は朝方は12月JOLT求人件数が予想に反して増加したことで利上げ長期化への懸念から売りが先行してマイナス圏での推移が続きました。
FOMC声明で予想通りの0.25%利上げでしたが、パウエルFRB議長会見でディスインフレの兆候に関し言及してタカ派色を弱めたため、今年後半の利下げ観測への期待が高まり長期金利の大幅低下して株は買われ、ダウは$6高、ナスは2.00%高で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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