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アナスタシア・ヴォラチコワ「瀕死の白鳥」:バレエ界の闇

2022-08-18 16:54:09 | 音楽、芸術

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Анастасия Волочкова - Умирающий лебедь

Anastasia Volochkova - The Dying Swan(瀕死の白鳥

実に美しい白鳥。手の動きも素晴らしいし全身の身のこなしも素晴らしい💕

 

Николай Цискаридзе , Андрей Уваров, Анастасия Волочкова Лебединое озеро 2001 г.

ニコライ・ツィスカリーゼ、アンドレイ・ウヴァーロフ、アナスタシア・ヴォラチコワ 「白鳥の湖」 2001年

ボリショイ、オールスターキャストの出色の白鳥の湖

ニコライ・ツィスカリーゼ1973年12月31日出生地ソ連グルジア共和国トビリシ

ニコライは本当はニカライと発音する。

アンドレイ・イヴァーノヴィッチ・ウヴァーロフ. Andrei Ivanovich UVAROV 1971年9月28日モスクワ生まれ モスクワ舞踊学校卒業(A.I.ボンダレンコのクラス) 1989年にボリショイ劇場入団 1996年ロシア連邦功労芸術家

 

アナスタシア・ヴォラチコワ 1976年1月20日 サンクトペテルブルグ出身

... 2003年に太りすぎを理由にバレエ団を解雇された

(ヴォロチコワは本当はヴォラチコワと発音する。これはロシアのアナウンサーがその様に発音しているので間違いないです。

ロシア語は、AをOと発音する事がある様です、書いた通りに読んでくれないのは、面倒ですね。

ブルガリア語で「スポコイ(簡単)」をロシア語では「スパコイ」「ドーブル(良い)」を「ドーバル」と言うので、その様な規則が有るらしいです。)

 

アナスタシア・ヴォラチコワさんは、スタイルも顔も美しく、踊りも実に美しいプリマ・バレリーナでした。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/04/post-2900.php

名門バレエ団に今度は性スキャンダル

名門ボリショイ・バレエ団の元プリマが、バレーリーナによる性接待疑惑を暴露

2013年4月10日(水)14時43分
ジル・ラングロワ、ジェフリー・ケイン

ロシアの名門ボリショイ・バレエ団にまたもやスキャンダルが浮上した。同バレエ団の元プリマで03年に「太り過ぎ」との理由で解雇されたアナスタシア・ボロチコワが先週、ロシアのメディアで衝撃の告白をした。

ボリショイは「巨大な売春宿」で、バレリーナたちに富豪のパトロンたちとのセックスを強要したというのだ。

「そういう目に遭うのは主に群舞を踊るダンサーだったが、ソリストも同様だった」と、ボロチコワは言う。

「10年前、私も何度もパトロンとベッドを共にするよう言われた」

 バレリーナたちはパトロンとの夕食会に出席し、その後に性接待を行うよう指示されていた。拒否すれば舞台に立てなくなるとの脅しも受けていたという。

先週の記者会見でこの件について問われた同バレエ団のアナトリー・イクサノフ総裁は「ばかげた噂にはコメントしない」と一蹴した。

 同バレエ団では3月上旬、セルゲイ・フィーリン芸術監督が顔に硫酸をかけられ重傷を負った事件で男性ソリストらが逮捕されたばかり。舞台裏の闇は深そうだ。

*****

2003年の硫酸事件と「太り過ぎ解雇」の事件はよく覚えています。

当時は両親の介護が大変だったので、オペラもバレエも観る暇もなく、上記の三名のスターダンサーの事も知りませんでした。

自分も8~16歳までバレエをやっていたので、このニュースは衝撃でした。

硫酸事件はびっくりでしたが、「太り過ぎ事件」の報道で見たアナスタシアさんは実にスタイルが良く、踊りの上手さも息を呑む程でしたので、???なんじゃこりゃ??と大きな疑問を抱いたので特に良く覚えています。

「白鳥の湖全幕」の動画を見れば初めのところでロットバルト役のツィスカリーゼさんが王子役のウヴァーロフさんをリフトしているところが写っています。

ウヴァーロフさんの方が少し大きいし、ガッチリしているので重そうですが、本番の舞台上でも何度もリフトしています。

ウヴァーロフさんもツィスカリーゼさんもアナスタシアさんの事は、軽々とリフトしています。😊

大きな男をリフト出来る様なダンサー達が、バレリーナをリフト出来ない筈もないのに、当時のニュースで、男性舞踊手が「太り過ぎていて重くて、腰に負担がかかると苦情を言った」と言う様な報道をされていたのが変だ?!と思ったのです。

そんな訳ないでしょう??!と思って、ずっと引っ掛かっていました。

最近バレエ動画を観る様に成って、当時の変な事件のプリマの動画を観て、やっぱり素晴らしかったので調べてみたら、「売春事件」の記事をみつけて納得しました。

同バレエ団のアナトリー・イクサノフ総裁は「ばかげた噂にはコメントしない」と逃げているのは「黒」の証拠です。

オペラハウスの内情を知る者からすれば、これは「常識」で、こんな事はドガ(1834年7月19日 - 1917年9月27日)の「踊り子」の時代からずっと続いている悪習です。

あの絵は、パトロンたちが「あの子がいい、この子がいい」と物色しているところだそうですから。

伝説のダンサー「ニジンスキー1890年3月12日 - 1950年4月8日」の頃から、ダンサーはスポンサーや劇場主の餌に成るのが当たり前だったのです。

ニジンスキーと母親が、飢えと寒さに苦しむ中、劇場主(男)から採用すると言われ、肉体関係を長年に渡って強要されていたのは歴史上の事実です。「すごく嫌だったけど、お母さんも自分も死にそうだったから・・・」と言う発言が残っています。

バレリーナと結婚したその後まで強要されたので、結婚もうまく行かなくなり、ニジンスキーは精神を病むことに成りました。

「性接待を行うよう指示されていた。拒否すれば舞台に立てなくなるとの脅しも受けていた」

アナスタシアさんは断ったから、解雇されたのが真実だろうと思います。

なにせ、ツィスカリーゼさんだって、劇場のお偉方とうまく行かず、将来の事を考えて、さっさと「指導者」の免許を取得したそうですから・・・・・

素晴らしい才能と、不断の努力で立派な芸術家に成った人々が、「権力者の食い物」されるくらい理不尽な事は有りません。

悪習を逆利用して、実力も無い者が色仕掛けで出てくるから、益々混乱を極めています。

 

美しいバレリーナを夢見て修行している若い人達の心が傷つくような真似を、大の大人がしてはいけない事くらい分からないのでしょうか?!

「権力者とは、サイコパス」、ではいけないのです。

 

買春で法外な示談金を払った男が、ロイヤルバレエのスポンサー??

こんなのが貴族ですから・・・・・プンプン

左がアナスタシアさん

 

 

 

 


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