2014年11月4日火曜日

Projet de barrage de Sivens (Sivensダムの建設)と一人の青年の死について

フランス南西部のタルン県での事件がフランス中に波紋を呼んでいる模様。



http://www.francetvinfo.fr/monde/environnement/barrage-de-sivens/barrage-de-sivens-trois-questions-sur-la-mort-d-un-jeune-manifestant_729961.html


南西部にあるSivensダムの建設に反対し、環境活動家たちが10月末に現地で集いをしていたところ、警察と衝突をし、爆発に巻き込まれ、21歳の青年が亡くなりました。

このダムが建設される背景としては、タルン県にある支流Tescou川の渇水が問題になっていて、水の供給を増やすために建てる、という話になっています。
しかし、建設するダムの周辺では、森、湿地帯もあり、保護すべき動物が何十もいることから、生物多様性の危機を感じ、青年が所属している環境活動家のグループが立ち上がっただとか。



これを機に、フランスでは彼を追悼し、フランス警察や当局に暴力反対の訴えをかけ、デモが盛り上がりを見せています。


パリのデモの様子。700人以上が集まったと言われています。




パリ、ナント、トゥールーズなどでデモが発展して、中ではトゥールーズのデモは本当にひどかったとか。
後輩がトゥールーズで留学をしていて、たまたまこのデモを知ったので、「何事か」と思ったら、この青年の死が大きな波紋を呼んでいたんだなと。


しかし、トゥールーズのデモでは、本当に過激だったらしく、休日もあったのか、酔っ払い?がビールとかの瓶を投げつけたり、かなりカオスな状態だったらしく、「環境活動家に関するデモはこういうことをするべきではない」と非難が出てしまう始末だとか。


http://www.ladepeche.fr/article/2014/11/03/1983958-toulouse-sous-le-choc-de-la-manifestation-anti-sivens.html



こういうニュースを見ると、まあどさくさに紛れてどんちゃんするデモラーも何人かいるかもしれないが、警察によって「殺された」青年を他人事じゃなく悲しむこと、そして、このような事件は、自国フランスの「恥」であると感じる人が多かったから、こういうデモに発展したんじゃないかなと思います。
すぐ行動に変えて、自分ごとのようにしっかり訴えるのは、やはりフランスらしいなと思った。


オランド大統領が帰国次第、環境大臣のリードのもとこの問題が検証されるみたいだけれども、どちらにせよ、社会的な活動をしていく人々が、このような事件で亡くなってしまうのは悲しいことです。

今後の動向がどうなるのか、はっきりした原因が何なのか。。私個人的に、今後気になるところであります。





海外ニュース ブログランキングへ




0 件のコメント:

コメントを投稿