Thursday 30 September 2021

米外交官の「ハバナ症候群」 セルビアでも被害か

 jp.wsj.com: 米外交官の「ハバナ症候群」 セルビアでも被害か

ハバナ症候群はキューバに駐在していた米外交官らの間で2016年に初めて報告された(写真はハバナの米大使館)

【ワシントン】米国の大使館などで働く外交官や情報機関職員らを襲う「ハバナ症候群」と呼ばれる健康被害が拡大している。米中央情報局(CIA)は最近、バルカン半島のセルビアで勤務していた情報機関職員を避難させた。ハバナ症候群で特徴的な深刻な神経症状を患ったためという。 

 現旧の米政府関係者が明らかにしたセルビアでの事例は、これまで報じられていなかった。海外勤務の外交官らを襲うハバナ症候群について、当局者や科学者は何らかの指向性エネルギーが使われた可能性が高いとみている。 

関係者によると、何者かによる攻撃とみられるこの現象は米国内外で事例が増えている。最近ではインドとベトナムで報告された。 

ハバナ症候群に関し米政府に助言する米ジョージタウン大学のジェームズ・ジョルダーノ教授(神経学)によると、過去60日から90日の間に米国や世界各地で多くの事例が報告されている。 

ハバナ症候群とされる健康被害にはめまいや記憶喪失などが含まれ、関係者によると米政府内では苛立ちが高まり、国務省やCIAでは士気の低下につながっている。外交官や情報部員の中には、自身や家族のことを考え海外赴任に消極的になっている向きもあるという。

元CIA工作員のマーク・ポリメロプロス氏は「危険信号が点滅している」とし、要人の外遊や外国勤務の政府関係者にとって「危機」が訪れているとの認識を示した。同氏は2017年のモスクワ訪問後に患った症状が消えず19年にCIAを退職し、それ以来政府の対応を批判している。

バイデン政権はハバナ症候群の原因究明を「最優先事項」と位置付けていると政権幹部は語る。CIAと国務省の報道官もこの問題を重要視していると述べたが、セルビアの一件も含めて具体的な事例についてはコメントを控えた。 

ハバナ症候群はキューバに駐在していた米外交官らの間で2016年に初めて報告された。



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